約4割の消費者がメタバースを認知し、8%が関連サービスを継続利用【博報堂のメタバース調査】
博報堂DYホールディングスが実施した「メタバース生活者定点調査2023」によると、ゲーム以外の趣味を持つユーザーにもメタバースの利用が広がっていることがわかった。調査はメタバースに関する現状の生活者意識や動向の把握が目的。2023年11月に実施し、回答数は3525人。
メタバース関連サービスの認知を聞いたところ、知っているユーザーは全体の40.5%で、メタバース関連のサービスの「利用経験がある(2~3か月以上での利用)」は8.4%。利用したことはないがメタバースを知っているという「利用なし認知層」は32.1%、関連サービスを知らない「非認知層」は59.5%。
メタバース関連サービスを利用している「利用層」に趣味を聞いたところ、「テレビゲーム」(34.0%)、「ゴルフ」(15.4%)、「ジョギング・ランニング」(19.0%)、「ジム・フィットネス」(16.3%)。
利用層に自身の性格を聞いた質問には、「ゲームをプレイすることが好き」(61.0%)が最も多く、「いつも楽しそうだねと人に言われる」(28.4%)、「ノリがよく、ハメを外すこともある」(28.8%)が続いた。コミュニケーション能力がある程度高いユーザーが多いことがうかがえる。
メタバースによって興味の幅が広がったが多数
利用層にメタバースを利用したことによる影響を聞いたところ、「メタバースを利用したことによって、自分の興味領域が広がった」(16.5%)が最多。また、「メタバースを利用したことによって、もっと多くの領域について詳しくなりたいと考えるようになった」(14.0%)多くあがった。
メタバース内での旅行やスポーツ観戦を楽しむ人が増加
メタバースサービスに課金しているユーザーの年間平均課金額は7万1230円だった。主な課金対象は「ゲーム体験」(6907円)、「買い物体験」(1万3425円)など。「旅行」(2万1265円)、「アバター購入」(1万1552円)、「リラックス体験」(9140円)、「スポーツ観戦」(1万2573円)など、ゲーム以外の一部の領域での課金額が増加している。
調査概要
- 調査方法:インターネット調査
- 調査時期:2023年11月
- 調査対象者:全国の15~69歳の男女
- 調査機関:マクロミル
- 有効回収サンプル数:3525サンプル(事前スクリーニング調査は7万8952サンプル)
- 分析/集計期間:エム・アール・エス広告調査