アップサイクルでHamee、髙島屋、ジョンマスターオーガニックグループが協業。第1弾商品を販売開始

第1弾商品は10月1日から髙島屋の一部店舗・ECで販売する。商品には化粧品空容器由来の色を約1割配合。残り約9割には販売終了し廃棄予定だった住設部品の再生材を使っている

大嶋 喜子[執筆]

9月22日 9:30

Hamee(ハミィ)は、プラスチックリサイクルサービス「ParallelPlastics(パラレルプラスティックス)」で、髙島屋が手がける企画「Depart de Loop コスメ再生プロジェクト」、ジョンマスターオーガニックグループとの協業を開始すると発表した。

協業の第1弾商品として、髙島屋の顧客やジョンマスターオーガニックグループから回収した化粧品の空容器を使用し、再生プラスチック100%の「アップサイクルコーム」を共同開発。10月1日から、髙島屋の「ジョンマスターオーガニック」を含む一部店舗・ECで、数量限定で販売する。

Hamee、髙島屋、ジョンマスターオーガニックグループの協業による第1弾商品「アップサイクルコーム」(全4色)

「アップサイクルコーム」は、化粧品空容器を回収し、髙島屋のバイヤーが自ら色や種類を選別・洗浄。その後、「ParallelPlastics」の再生プロセス(粉砕・成型)でアップサイクルした。

2種類以上のプラスチックが使われる複合プラスチックの場合、それぞれの溶解温度が異なるため、マーブル模様が生まれるという。また、化粧品空容器由来の“色”を約1割配合し、残り約9割には販売終了し廃棄予定だった住設部品の再生材を使用。浴室内での使用にも向いている。カラーは全4色を展開。

協業の経緯

Hameeの「ParallelPlastics」は、倉庫在庫や製造端材、使用済み樹脂などのプラスチックをアップサイクルするサービス。型落ちしたスマホケースを中心に、多くの不要なプラスチック製品をアップサイクルしてきた。

髙島屋の「Depart de Loop コスメ再生プロジェクト」は、不要な「メイク用品」とプラスチック素材の「化粧品空容器」をクレヨンやキャンドルにアップサイクルしてきた。両社は2024年、エコロジー関連展示会での出会いをきっかけに、協業に向けての取り組みを開始。素材の魅力を引き出す製品設計や安全性・衛生面や再生を見据えたデザインなど、約1年の開発期間を経て「アップサイクルコーム」を発売した。

ジョンマスターオーガニックグループを迎えたのは、「ParallelPlastics」の理念「人と地球を美しくしたい」に共感していたこと、ヘアケアの代表的なブランドとして高島屋の顧客との親和性が高いことという。

製品情報

  • 製品名:<ジョンマスターオーガニック>Depart de Loop アップサイクルコーム(全4色)※髙島屋限定
  • 価格:各3520円(税込)
  • 発売日:2025年10月1日
  • 取扱店舗: 髙島屋が運営する化粧品ECサイト「TBEAUT」、髙島屋の店舗(日本橋「ベルサンパティック」、新宿・玉川・大宮・柏・京都「ベルナチュレール」、 横浜・高崎・大阪・泉北「化粧品」、いよてつ「グリーンコスメティックガーデン」)
  • 販売会社:ジョンマスターオーガニックグループ

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