楽天の2025年1-9月期の国内EC流通総額は4兆6325億円で7.6%増、7-9月期単体は14.5%増
楽天グループの2025年1-9月期(第3四半期累計)連結業績における国内EC流通総額は4兆6325億円で前年同期比7.6%増だった。2025年7-9月期(第3四半期)単体では同14.5%増の1兆7141億円。
2025年1-9月期(第3四半期)の国内EC流通総額の内訳は、コアビジネスが同7.9%増の4兆2063億円、成長投資ビジネスが同5.3%増の4261億円。2025年9月末の出店者数は同0.8%減の5万5111店舗。中間期まで2四半期連続で店舗数が減少していたがプラスに転じた。
国内ECは「楽天市場」の好調とトラベルが増収を牽引した。10月のふるさと納税のポイント付与ルール改定による需要前倒しで「楽天市場」を中心に高成長を記録。ただ、2025年10−12月期(第4四半期)は反動減を見込、い。
「楽天市場」では楽天モバイルとのシナジーを拡大しており、7-9月期(第3四半期)における月間アクティブユーザーに占める楽天モバイル契約者の割合は前年同期比1.8ポイント増の16.2%。楽天モバイル契約者の流通額は非契約者より48.5%高い。新規ユーザー獲得推進にも貢献しているという。
トラベル事業の取扱高は前年同期比7.6%増。今後は、モバイルとのシナジー拡大やAI活用により、流通総額の成長と利益のさらなる拡大をめざすとしている。
国内EC流通総額は「楽天市場」の流通総額に加え、トラベル、ブックス、ブックスネットワーク、ゴルフ、ファッション、ドリームビジネス、ビューティ、Rakuten24などの日用品直販、Car、ラクマ、Rebates、楽天マート、クロスボーダートレーディングなどの流通額を合算した数値。
2025年1-9月期(第3四半期累計)の国内EC売上は前年同期比7.5%増の7438億8300万円。国内ECの営業利益は812億3700万円で同17.3%増。
楽天グループの連結業績は、売上収益は同10.5%増の1兆7876億3500万円、営業損益は13億4600万円(前年同期は510億6600万円の赤字)と黒字転換した。

