瀧川 正実 2015/5/29 11:40

ヤフーとアジア最大の電子商取引企業グループ「アリババグループ」が、ネットショッピングで再び連携を始める。日本の有力メーカー・有力小売業者向けに、日中双方でのECを支援する特別サービスの提供について検討を始めたと、ヤフーが5月29日に発表。第1弾として、「天猫(Tmall)」「天猫国際(Tmallグローバル)」への出店で、料金およびトラフィック(誘導)面での特別優遇プログラムを提供する予定だ。

ヤフーは特別優遇プログラムの提供に関するページを開設した。優遇プランの対象企業は次の通り。

  • 日本の有力メーカー(ブランド)・有力小売販売事業者
  • 国内のECで十分な実績がある企業

中国におけるEC支援内容は、「天猫Tmall/天猫国際への出店費用の優遇」「天猫Tmall/天猫国際上でのトラフィック優遇」「対象企業に代わり直接海外販売を行うサービス
(仕入れ販売を検討中)」。

日本国内におけるEC支援では、「対象企業のYahoo!ショッピングなどでの優先掲載」「eコマースに関するマーケティング、システム、販売ノウハウを含むトータルサポート」を検討している。

第1次は100社程度を予定。問い合わせ先は、「shp-cross-border-inquiry@(アットマークは小文字)mail.yahoo.co.jp」。

「天猫(Tmall)」「天猫国際(Tmallグローバル)」への出店で、料金およびトラフィック(誘導)面での特別優遇プログラムを提供

特別優遇プログラムに関する案内(画像は編集部がキャプチャ)

ヤフーとアリババグループの連携は過去にもあった。2010年にタオバオグループが運営しているモールのユーザーが、「ヤフーショッピング」に掲載している商品を中国語で購入できるモール「淘日本(タオジャパン)」を開設したが、2012年に閉鎖している。

自動翻訳の精度が低かったことに加え、日本と中国間での法規制問題で販売できる商品が制限されたといったことが影響。東日本大震災による放射能汚染への不安、尖閣諸島中国漁船衝突事件などの問題も響いた。

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