ニッセンHDが大型家具の通販・ECから撤退へ、希望退職120人の募集も開始
大型家具の通販である「ニッセンブランド大型家具事業」は2014年12月期で売上高158億円、営業損失は12億円の事業規模
ニッセンホールディングスは8月17日、大型家具の通販・ECから撤退することを決めた。撤退時期は2016年2月を予定。大型家具の通販である「ニッセンブランド大型家具事業」は2014年12月期で売上高158億円、営業損失は12億円の事業規模。将来的な損益回復が見込めないと判断し、撤退を決めたという。
「ニッセンブランド大型家具事業」の撤退は、ニッセンの損益構造改革など経営合理化の一環。ニッセンHDでは、戦略コア事業への経営資源の重点配分、抜本的な固定費削減などの経営合理化を進めている。
「ニッセンブランド大型家具事業」は、人材不足や原油高による配送原価高騰など経営環境が変化しているなか、搬入時の破損防止による体制拡充といった取り組みで損益構造が悪化。ニッセンHDは、将来的な損益の回復が見込めないと判断した。
事業内容は大型家具の企画販売で、ベッド、ソファ、チェスト、テレビボードなどを販売している。
大型家具の配送を担う三重大型商品配送センターは売却する方針。帳簿価格は2014年12月20日現在、49億2900万円。売却時期は2015年12月期中の売却契約締結をめざしているが、現在のところ譲渡先、譲渡価格、売却時期などは未定。
あわせて、ニッセンホールディングスとニッセンを対象に、120人の希望退職者の募集を始める。募集期間は9月24日から10月9日まで。
「ニッセンブランド大型家具事業」の撤退、希望退職者の募集などにより特別損失を計上する。ニッセンHDは通期連結業績予想を修正し、従来は54億4500万円だった純損失の予想を、119億円に下方修正した。
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