ファーストリテイリング、ECと店舗の融合めざす新会社「ウェアレクス」を設立
ファーストリテイリングは9月1日付で、デジタルイノベーション推進のための新会社「株式会社ウェアレクス」を設立した。今後、合弁会社設立に関する契約を締結しているアクセンチュアが資本参加。新会社はファーストリテイリングとアクセンチュアの合弁会社になる。
ウェアレクスの役割は、さまざまな業務におけるデジタル化、必要なIT領域の改革を推進し、新しい産業の実現につなげること。
モバイルやクラウドなどのテクノロジーの活用を強化、既存のビジネスモデルのデジタル化を推進する。実店舗とデジタル店舗で利用者がシームレスに買い物ができる環境などを整備。新しい買い物体験の実現をめざすという。
新会社では消費者向けサービスにおけるデジタルイノベーションを推進するため、ITエンジニアの採用・育成活動を積極的に進める。まずは国内を中心に約50名体制で事業を始め、将来的にはグローバル規模でのビジネス拡大をめざす。
社長には、ファーストリテイリンググループの執行役員である玉置肇氏が就任。本社は港区のミッドタウン・タワー。
ファーストリテイリングは2015年6月、ネット通販と実店舗の融合に向けてアクセンチュアと協業すると発表(詳しくはこちら)。柳井正社長は次のようにコメントしていた。
従来の小売業の枠を超えた新しい産業の可能性を国内外に示し、世界最高水準のビジネスモデルを構築するとともに、デジタル時代に求められる革新的な消費者体験を実現するための店舗の構築や物流網の整備、イノベーションを創出できる人材の育成に取り組んでいく。
ファーストリテイリングの2014年8月期における国内ユニクロ事業における通販・EC売上高は前期比5.4%増の255億4700万円。同事業の売上高に占める通販・EC売上高の構成比率は同横ばいの3.5%だった。