瀧川 正実 2015/9/11 6:00

オートバックスセブンは9月9日から、中国でサンプル商品などを展示し、その場でネット購入できる取り組みを始めた。中国向け越境EC事業などを手がけるGL-Plazaジャパンと業務委託契約を締結。上海市政府が主導となって進める個人輸入インターネット通販スキーム「跨境通」を通じて販売すると同時に、リアルの場で商品を展示する。

業務委託先のGL-Plazaジャパンが上海国際旅客フェリーターミナル内に開設した、日本のEC企業が取り扱うサンプル商品などを展示し、その場でネット購入できる「越境EC専用ショッピングモール」を活用する。

「越境EC専用ショッピングモール」は上海市政府が主導となって進める個人輸入インターネット通販サイト「跨境通」。このサイト内にGL-Plazaジャパンが「日本広場」を開設し、オートバックスセブンが商品を供給する。

オートバックスセブンはGL-Plazaジャパンと業務委託契約を締結。上海市政府が主導となって進める個人輸入インターネット通販スキーム「跨境通」を通じて販売する

GL-Plazaジャパンが開設した「日本広場」(画像は編集部がキャプチャ)

合わせて、上海港国際フェリーターミナル内に開設したショールーム「跨境通体験区(越境EC体験コーナー)」への商品展示も実施。商品に興味を持った消費者は、QRコードをスマートフォンで読み込み、ECサイトで注文することができる。

上海港国際フェリーターミナルは、週2便の日本行き旅客フェリーの発着拠点。訪日旅行者も含めた現地の消費者に対し、オートバックスの商品の認知度を高めていく。

GL-Plazaジャパンが用意したショールームでオートバックスセブンの商品を販売

ショールーム「跨境通体験区(越境EC体験コーナー)」

ちなみに、「跨境通体験区」を利用して、中国ECを行うメリットは以下の通り。

  • 日本と同じ商品構成での商品陳列・販売が可能
  • 保税区からの出荷のため、越境EC送料が中国国内送料で可能
  • 保税区保管のため、在庫に関税が不要
  • 「跨境通」との折衝・顧客対応をGL-Plazaジャパンが行う
  • 本格的販売に向けた輸入手続きも可能

「跨境通」を通じて顧客になった消費者に対しては、日本へのインバウンド対策も可能。購入客データに対して、SMS・Eメールの配信、DMの送付などが行える。

「日本広場」は9月現在、約500アイテムを取り扱い、カー用品のほか、雑貨や化粧品などを掲載している。

オートバックスセブンは2014年10月に中国向けに通販・ECを開始。中国電子商取引最大手のアリババグループが運営する「天猫国際(Tモール・グローバル)」にも出店している。

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