ヤマト運輸、LINEで不在通知受取や再配達依頼を可能に

送り先の住所がわからなくても荷物を配送できるサービスなどの開発も検討

中川 昌俊

2016年1月18日 7:00

ヤマト運輸は1月19日から、コミュニケーションアプリ「LINE」上で公式アカウントを開設し、宅急便で送った荷物の問い合わせや不在連絡が行えるようにする。多くのユーザーが利用している「LINE」を活用することで、身近で親しみやすいサービスとして提供していく。

利用者は、「ヤマト運輸」LINE公式アカウントの友だちになった後、取得したクロネコメンバーズのクロネコIDを「LINE」と連携すると、ヤマト運輸の公式アカウントのトーク画面に「お届け予定メッセージ」と「ご不在連絡メッセージ」が配信されるようになる。

このほか、配達状況の確認、再配達の依頼、集荷依頼などもLINE上で行えるようになる。

公式アカウントに送られてくるメッセージのイメージ

公式アカウントの提供にあわせ、ヤマト運輸は初のLINEスタンプ「送る! 受け取る! クロネコスタンプ」も配信予定。「クロネコ」をモチーフにした全8種類のスタンプで、ダウンロード期間は、サービス提供開始日である1月19日から4月11日まで。

ヤマト運輸初のLINEスタンプ

今後、LINEを利用した新たなサービスも開発していく。提供内容は検討中だが、LINEのメッセージ機能を利用して伝票の内容を入力し、専用の店頭端末にかざすことで伝票が印刷されるサービス、LINEで友だち登録をしている相手に、住所がわからなくても荷物を配送できるサービスなどを検討しているという。

LINEとのサービス連携は、LINEの法人向けソリューション「LINEビジネスコネクト」を利用して提供している。ヤマト運輸内では従来から提供しているクロネコメンバーズの仕組みを活用しているため、荷物を宅配するドライバー側の負担は変わらないという。

発表会で登壇したヤマト運輸の長尾裕代表取締役は、「LINE経由での利用が拡大することで、不在配達率が減少し、結果的にドライバーの負担軽減につながるだろうと考えている」とした。

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