中川 昌俊 2016/4/26 9:30

楽天は4月25日、ドローンを利用した一般消費者向け配送サービス「そら楽(そららく)」の提供を開始すると発表した。まずは、5月9日からゴルフ場内での軽食や飲み物、ゴルフボールなどで配送を実施。将来的には「楽天市場」の商品の配送にも活用していく。

楽天は3月に出資した自律制御システム研究所(ACSL)が開発したドローンの機体を、楽天とACSLで共同改良・開発。専用ドローン「天空(てんくう)」を「そら楽」に利用する。

利用者はゴルフ場内に設置された着陸エリアで、専用のスマートフォンアプリ(Android版を先行提供、iOS版も提供予定)から商品を注文。専用デポに待機するスタッフが商品を配送用ボックスに梱包し、「そら楽」専用ドローン「天空」の機体に取り付ける。

ドローンは配送先のドローン着陸エリアに置かれたマーカーを認識し、GPSと組み合わせることで確実な場所に商品を届けることができる仕組み。利用料金は当面の間、無料としている。

まずは、千葉県御宿町のゴルフ場「キャメルゴルフリゾート」にて5月9日から1か月間、サービスの試験提供を行う。利用者の声や運用状況などを分析した上で、今後のサービス継続・拡大や他のゴルフ場でのサービス展開について検討する。

将来的には、過疎地や山岳地帯での配送、災害時の救援物資の運搬にも活用していく考え。今回の配送サービスの実用化で、技術とオペレーションノウハウを蓄積、さらなる革新的なドローン配送サービス展開をめざしていく。

「そら楽」で利用するドローン機体のCGイメージ
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