中川 昌俊 2016/6/29 11:00

アスクルは6月28日、ECサイト「LOHACO(ロハコ)」において、1時間単位で受け取り時間を指定できるサービスを提供すると発表した。8月末から東京5区、大阪3区で実施し、今後順次対象地域を拡大していく予定。利用者が荷物を待つための在宅時間を短縮することで利便性を高める。事前通知などを行うことで配送時の不在率を下げ、再配達のコストを削減する。

8月末から本格開始する新受け取りサービス「Happy On Time」は、「LOHACO」での購入時に、荷物の受け取り時間を指定。配達前日の夜間に、「LOHACO」のアプリを通じて配送時間を30分単位で顧客に知らせ、到着10分前にも直前の通知をアプリのプッシュ通知で送るというサービス。

「LOHACO」は通常、2時間単位で配送時間が指定できるが、新サービス開始後は1回あたり3900円以上購入すれば無料で1時間単位での時間指定ができるるようにする。利用者は指定された配送時間に在宅していれば、荷物を待つ時間の無駄が省ける。

アスクルの「LOHACO」が配送の新サービス

10分前の通知イメージ

また、同日内であれば、アプリ、サイトから直接、商品の受け取り時間の変更や、再配達の依頼をすることが可能。急遽受け取れなくなった場合でも、商品が届けられる前に、時間変更を行い配送コストの削減につながる。

2016年5~6月、東京都江東区において2時間単位で配送時間を指定するサービスを試験導入したところ、不在率は6%にとどまったという。国土交通省が2015年に発表した不在率23.5%と比較し、大幅に改善している。

配送の時間指定を細かくすることで配送者の積載率が低下、コストアップにつながることも懸念される。アスクルでは企業向け通販の荷物と混載することで積載率を高めていくとしている。

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