オンワードが動画メディア「C CHANNEL」とタッグを組む理由

新たな顧客層を開拓するとともに、EC事業を強化してオムニチャネル化を推進するのが狙い

渡部 和章

2017年3月7日 10:00

オンワードは3月15日、女性向け動画メディア「C CHANNEL」を運営するC Channelと共同でEC専用の女性アパレルブランドを発売する。

オンワードはオンラインで新たな顧客層を開拓するとともに、EC事業を強化してオムニチャネル化を推進するのが狙い。 C Channelは自社のショッピングサイトで販売するほか、動画メディアのコンテンツとしても活用していく。

オンワードのオムニチャネル戦略の一環

新たに発売するブランドは「Two Faces(トゥー フェイシーズ)」。コートやジャケット、ワンピース、スカート、アクセサリー類を展開する。価格帯は税別1900~1万900円。

「C CHANNEL」の人気クリッパー(動画投稿者)が発信したトレンドやライフスタイルの情報を商品開発に生かした。商品の生産はオンワードが担う。

当初の販売チャネルはオンワードの直販サイト「ONWARD CROSSET」と、C CHANNELのショッピングサイト「CCHAN Shopping」、「ZOZOTOWN」の3種類。オンワードのリアル店舗では扱わない。

「C CHANNEL」のクリッパーや読者モデルを活用し、動画による着こなしの提案や商品プロモーションを展開するという。

オンワードが動画メディア「C CHANNEL」とタッグを組み、オリジナルアパレルブランド「Two Faces(トゥー フェイシーズ)」をECで展開

オンワードとC Channelが共同開発した新ブランド「Two Faces」

オンワードは「Two Faces」を展開することで新たな顧客層の開拓を推進する。当初はEC専用ブランドとして育成。将来的にオフラインで展開するなど、オムニチャネル戦略の第2段階となるビジネスモデルの構築をめざす。

オンワードホールディングスは2016年4月に公表した3カ年計画でオムニチャネル化の推進とEC事業の強化を発表。ネット通販売上高を当時の120億円から2019年2月期までに360億円に拡大する方針を打ち出している。

Cchannelは動画メディアのコンテンツにも活用

C Channel は「Two Faces」を自社の動画メディアで、「ビューティ」や「ファッション」をテーマとした動画コンテンツとして活用。「CCHAN Shopping」の商品ラインナップの拡充も図る。

「Two Faces」のブランドコンセプトは「Tokyo リアル」。「オフィスでは同僚よりちょっとオシャレに、会社を出たらもっと華やかに、昼も夜も楽しみたい、そんな欲張りな Tokyo 女子に向けて、今この瞬間のリアルTokyoスタイルを提案する」としている。

この記事をシェアしてほしいタヌ!

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る

企画広告も役立つ情報バッチリ! Sponsored

「声のする方に、進化する。」会社全体最適を目標とするワークマンの「補完型EC」 が実践する「レビューマーケティング3.0」とは? 12月17日 7:00 「所有から利用へ」の潮流をAIで勝ち抜く。事例で学ぶレンタル・リユースビジネスの成功法則とEC構築術 12月16日 7:00 「サムソナイト」「グレゴリー」のEC改善事例。CVR改善+購入完了率が最大45%増の成果をあげたアプローチとは 11月12日 7:00 スマホゲーム「モンスト」ファンがお得にアイテムを購入できる「モンストWebショップ」はなぜ「Amazon Pay」を選んだのか。導入効果+UI/UX向上に向けた取り組みを聞いた 10月30日 7:00 アンドエスティが「3Dセキュア2.0」の超効率的運用に成功したワケ。オーソリ承認率大幅改善、売上アップにつながった不正対策アプローチとは? 10月28日 7:00 EC業界で市場価値を最大化する――「全体を見渡せる人材」になるためのキャリア設計 10月27日 7:00 転売ヤーが引き起こすEC市場の混乱に立ち向かう! Shopifyパートナー・フラッグシップが提案する最新対策 9月29日 8:00 14か月で累計売上30億円超え。 韓国のネイルブランド「ohora」の急成長を支えたEC戦略とは 9月22日 8:00 生成AI検索が変える消費者の購買行動。UGC活用でサイト流入を最大化する 9月10日 8:00 ほしい商品が見つからないイライラを解消し、CVRを向上! 検索機能強化と顧客満足度アップを実現するBtoB-ECサイト改善のポイントとは? 9月9日 7:00