アスクル、ロハコ専用の物流センターを埼玉に新設
アスクルは4月25日、「LOHACO(ロハコ)」専用の物流拠点を埼玉県日高市に新設し、同月20日から出荷を開始したと発表した。
今年2月に「ロハコ」の東日本向け基幹センターだった「ASKUL Logi PARK 首都圏」(ALP首都圏)で火災が発生。出荷能力が失われたことを受け、新たな物流拠点を作った。出荷能力を段階的に増強し、9月までに火災前の出荷水準への回復をめざす。
新設した物流センターの名称は「ASKUL Value Center 日高」(AVC日高)。「ロハコ」の東日本エリアの物流をカバーする。 「ロハコ」専用の物流センターを作るのは初めて。
グローバル・ロジスティック・プロパティーズの新築物件「GLP狭山日高II」の1階から3階部分を使用している。賃借面積は約1万3700坪。トラックバース数は59バース。
ALP首都圏に就業していたスタッフ740人(直接雇用280人、派遣スタッフ460人)のうち420人の雇用を継続する。
建物は免震構造で、バックアップ電源や井水設備の採用などBCPにも配慮している。飯能日高消防署の指導のもと、庫内の防災体制も整えた。
4月20日にはハンディピッキング方式による商品出荷を開始。6月末には簡易マテリアルハンドリングシステムと自動梱包機を導入する。9月末にはコンベアラインの設置を行い、2018年初頭にはシャトルシステムの設置とコンベアラインを増設するなど、段階的に物流センターの高度化・自動化を進める。
頻繁な商品入れ替えサイクルに対応する在庫方法や、夜間注文の増加に対応する運営方法などを追求。メーカーのサンプル品やチラシなどの同梱発送を、アスクルが持つビッグデータを活用して効果的に行うなど、アスクルがメーカーと共同で取り組んできたマーケティング研究のノウハウも生かす。