渡部 和章 2017/4/27 10:00

バロックジャパンリミテッドは4月19日、店舗のカリスマ店員など高い発信力を持つ人材をECに活用する新たな取り組みを開始した。

カリスマ販売員や自社ブランドの発信力を起点にした集客力をソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に集約。たとえば、認定インフルエンサーがInstagramで情報を発信し、フォロワーを商品購入サイトへ誘導する。顧客やブランドのファンに対する新しいサービスとして提供し、消費者とのタッチポイントを増やす。

Instagramからの誘導先として、SNSダイレクトコマースプラットフォーム「AMEE+(アミープラス)」を開設した。

「AMEE+」は検索エンジンやECモールなどを経由せず、SNSからダイレクト集客するのが特徴。認定インフルエンサーや認定ブランドのInstagramアカウントに記載されたURLをクリックすると、商品販売機能を備えたSNSダイレクトコマースプラットフォーム「AMEE+」に移動する仕組み。

「AMEE+」に投稿されている画像をクリックすると、商品購入ページに移動する。「AMEE+」はECシステム開発などを手掛けるシーズーと共同で開発した。特定商取引法上の「AMEE+」の運営会社はシーズーとなる。

バロックジャパンリミテッドのSNSダイレクトコマースプラットフォーム「AMEE+(アミープラス)」

SNSダイレクトコマースプラットフォーム「AMEE+(アミープラス)」

社員の発信力を集客に活用

認定インフルエンサーを務めているのは、「SLY(スライ)」の販売員の室原彩夏さんや、「MOUSSY」の販売員の佐々木志穂さんなど。

バロックジャパングループの販売員の中にはInstagramのフォロワー1万人超を抱える「マイクロインフルエンサー」が複数いる。また、フォロワーが47万人を超える自社ブランドのオフィシャルアカウントもある。

高い発信力を持つ社員や公式アカウントをECに活用するため、2017年3月に公表した中期経営計画にSNSを活用したECに取り組むことを公表していた。

2017年1月期のEC売上高は前期比13.5%増の74億4500万円で、EC化率は11.8%。「AMEE+」を活用し、EC事業のさらなる拡大を図る。

バロックジャパンリミテッドは「MOUSSY(マウジー)」「SLY(スライ)」「rienda (リエンダ)」「RODEO CROWNS(ロデオ クラウンズ)」「AZUL by moussy(アズール バイ マウジー)」などのアパレルブランドを日本と中国、香港、米国に展開する製造小売会社。2016年11月に東証一部に上場した。

店舗数は国内366店舗(2016年3月末現在)、海外199店舗(2017年2月末現在)。2017年1月期の連結売上高は694億9300万円。

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