コメ兵、拡大するフリマアプリ市場に参入
商品の真贋鑑定や、買い手がつかない商品の買い取りなど、独自のサービスを提供する
中古ブランド品の買取と販売を手がけるコメ兵は11月7日、ブランド品に特化したフリマアプリ「KANTE(カンテ)」の提供を開始した。
新たな販売チャネルを開拓するため、市場の拡大が続くフリマアプリに参入した。
「KANTE」は宝石、時計、ブランドバッグ、衣料品などのブランド品に特化したフリマアプリ。出品された商品の真贋判定をコメ兵が行う「KOMEHYOカンテイ」を実施し、コピー品などの流通を防ぐことで、CtoC取引に対するユーザーの不安を払拭する。
コメ兵には約300人の鑑定士が在籍しており、年間140万点以上の買取実績をすべてデータベース化することで偽物の流入を防いでいる。こうしたノウハウをフリマアプリ事業に生かす。
高級品をフリマやオークションで取引することに対するユーザーの意識をコメ兵が独自に調査した結果、約7割が不安に感じると回答したという。
ユーザーがブランド品を出品した後、一定期間買い手がつかなった場合、コメ兵が買取参考価格をユーザーに提示する。コメ兵による買い取りを希望するユーザーは、宅配便などで商品をコメ兵に送る。
コメ兵は、リアル店舗のほか、オンラインストアやオークションなどの事業を展開しており、2017年3月期におけるオンライン売上高は前期比2.6%減の61億4700万円。新たな販売チャネルを開拓するため、2018年3月期の事業計画に「CtoC事業の育成」を盛り込んでいた。
2017年4月に経済産業省が発表した「平成28年度我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」によると、2016年のフリマアプリの市場規模は推計3052億円。市場規模は2017年以降も拡大が続く見通し。
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