渡部 和章 2017/11/16 6:00

ジャストシステムが11月15日に公表した、ECの利用状況に関する定点調査「Eコマース&アプリコマース月次定点調査(2017年10月度)」によると、消費者の約3割は、ECサイトの送料を自由に設定できるなら「送料は払わない」と回答した。

日常的に利用しているECサイトで「送料自由」(送料を自由に設定できるサービス)が開始された場合、送料をいくら払うか聞いた。その結果、「払わない」が30.3%、「1回あたり249円以内」は23.4%、「実費として掛かった金額を払う」は10.0%。

「送料自由」のサービスは、スタートトゥデイが10月1日から23日までファッションECサイト「ゾゾタウン」で試験的に実施。スタートトゥデイのケースでは送料をゼロ円に設定した顧客の割合は43%、すべての利用者の平均送料は96円だった。

「Eコマース&アプリコマース月次定点調査(2017年10月度)」の調査では、直近1年間に「ZOZOTOWN」で購入したことがある消費者のうち54.5%が「送料自由」のサービスを利用していたという。

歳末セール前は3割が買い控え

ECの利用経験者に対し、今年の歳末セールの利用意向を聞いたところ、「楽天市場」のセールを利用したい人は55.5%、「Amazon」は60.0%、「Yahoo!ショッピング」は45.2%だった。

ECの歳末セールで買い物を予定している消費者を対象に、セール前の買い物の意向を聞いたところ、「極力控えるつもり」または「どちらかというと、控えるつもり」を選んだ消費者は合計33.6%を占めた。

一方、「あまり控えるつもりはない」は19.8%、「全く気にしない」は9.0%となり、買い控えを否定した消費者の割合も約3割だった。

ECの利用経験者に対し、今年の歳末セールの利用意向を聞いた【ジャストシステム調査】

ECの歳末セールに向けた買い物意向

調査の実施概要

  • 調査名:「Eコマース&アプリコマース月次定点調査 (2017年10月度)」
  • 調査方法:マーケティングリサーチに関する情報サイト「Marketing Research Camp(マーケティング・リサーチ・キャンプ)」で、ネットリサーチサービス「Fastask」を利用
  • 調査期間 :2017年10月31日~11月7日
  • 調査対象 :15歳~69歳の男女1100人
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