バロックジャパンらが利用するECアプリ開発ツール、ランチェスターが提供開始

EC機能や会員証機能などを備えたネイティブアプリを約1か月で開発できる

渡部 和章

2017年11月28日 10:30

Webサービスやアプリの開発を手がけるランチェスターは11月28日、ECやオムニチャネルに取り組む小売企業向けに、モバイルアプリの開発・運用プラットフォーム「EAP」の提供を開始した。EC機能や会員証機能などを備えたネイティブアプリを約1か月で開発できる。

すでにアパレルメーカーのバロックジャパンリミテッドや、アウトドア用品のパタゴニアが「EAP」で作ったモバイルアプリを運用している。

「EAP」は、①コマース機能②会員証機能③クーポン発行④リアル店舗検索⑤ニュース配信――などの機能を実装したネイティブアプリを開発・運用できるプラットフォーム。

アプリのデザインや機能をカスタマイズできるほか、セールス・フォースドットコムの「Salesforce Commerce Cloud」など外部システムと連携することも可能。

ランチェスターが提供するEAPのUI(ユーザーインターフェイス)設計

EAPのUI(ユーザーインターフェイス)設計

バロックジャパンやパタゴニアが利用中

「EAP」の提供に先立ち、ファッションブランドのバロックジャパンリミテッドが「EAP」で作ったアプリを10月2日にリリースした。ブランドごとに発行していた会員カードを一元化し、ブランド共通のマイルが店舗とECで貯まる仕組みに変えた。

アプリ上でリアル店舗の場所を検索できるようにしたほか、アプリを通じて各ブランドの最新情報を会員に配信している。

2017年8月にはアウトドア用品大手のパタゴニアもモバイルアプリの運用を開始。ECと直営店の会員情報を一元化し、販売チャネルを問わず顧客の購買履歴を管理。実店舗の検索機能やチャットサービス、プッシュ通知による情報配信など、オムニチャネルに必要な機能を搭載している。また、InstagramやFacebook、ブログなどでそれぞれ発信していたコンテンツをアプリに集約した。

ランチェスターのEAPで作ったパタゴニアのアプリ

パタゴニアのアプリ例

ランチェスターは2007年の創業。良品計画のモバイルアプリ「MUJI passport」の開発・運用などを手がけている。

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