宅配便が急増する12月、ヤマト運輸と佐川急便は運用を一部変更して対応

宅配荷物が急増する12月を控え、配送大手が対策を発表

渡部 和章

2017年11月29日 6:00

年末商戦やお歳暮などで宅配便の荷物が急増する12月、ヤマト運輸と佐川急便が配送に関する運用を一部変更して対応する。

ヤマト運輸は、12月の荷物量が通常期の約2倍に増えることが予想されるとして、12月1日から31日まで法人顧客に対して以下の2点を要望している。

  1. ヤマト運輸と契約していない企業が当日出荷分として20個以上を発送する場合、出荷日の1週間前までにヤマト運輸の担当窓口に相談・問い合せを行うこと
  2. ヤマト運輸と契約中の企業は、12月の出荷数量が通常期と比べ著しく増加する場合、事前に担当窓口に通知すること

ただ、事前に申し出た場合でも、状況次第で当日出荷を行えない場合もあるとしている。

ヤマト運輸から法人利用客へのお知らせ(画像は編集部がキャプチャ)

佐川急便も年末の集荷業務の運用を一部変更する。12月1日から29日まで、電話やインターネットで集荷依頼を行う場合、前日までに予約が必要となる。年末にかけて荷物の取扱個数が大幅に増え、集配業務の一部に支障をきたす可能性があることから、さまざまな対策を検討してきたとしている。

例年、12月は宅配便の取扱個数が急増する。2016年末には大手配送会社の一部で大幅な配達遅延が発生。配送業界の人手不足問題に世間の注目が集まるきっかけの1つとなった。

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