「ZOZO」がビジネススーツ参入、PB売上は200億円を計画(2019年3月期)
スタートトゥデイは7月3日、プライベートブランド「ZOZO(ゾゾ)」のビジネススーツとドレスシャツの注文受付を開始した。体型採寸スーツ「ZOZOSUIT(ゾゾスーツ)」で計測したデータを使い、顧客ごとにサイズをカスタマイズする。
受注後に生産するオーダーメード方式。肩の傾斜や、体型の左右の差など、細かい体型サイズまで考慮して生産するという。
スーツのカラーバリエーションは7色。ポケットやボタンの種類、裏地などを選べるほか、刺繍で名入れも出来る。ドレスシャツは14色。
価格はスーツが1着3万9900円、シャツは1着4900円。当初はスーツとシャツのセット販売のみで、セール価格2万4800円で販売している。
納期は通常は注文後1~2週間だが、初回納品は8月上旬になる見通し。
8月にネクタイ発売、カラーバリエーションも追加
スタートトゥデイが「ZOZO」を発売したのは今年1月。7月3日時点の取扱商品はTシャツとデニムパンツ、ビジネススーツ、ドレスシャツで、男性用商品が8型、女性用商品が6型となった。「ZOZOSUIT」の配布枚数は7月3にち時点で約55万枚。
8月をめどにネクタイを発売するほか、秋頃にはスーツのカラーバリエーションを増やす。
プライベートブランドの売上高計画は2019年3月期が200億円、2020年3月期は800億円、2021年3月期は2000億円に設定。全社の流通額は2021年3月期に7150億円をめざすとしている。
スタートトゥデイがプライベートブランドを強化していることは、既存のアパレル業界にも影響を与え始めた。スタートトゥデイが「ZOZO」のビジネススーツ発売を発表した直後、紳士服大手のAOKIホールディングス、青山商事、コナカ、はるやまホールディングスの株価は数十分の間に3~7%ほど下落。各社の株価は7月5日終値で発表前の水準を下回っている。