創業200年の船橋屋が挑む店舗のデータ運営、AIで来店客を可視化+データ分析
店内に設置したカメラで来店客を撮影し、顧客の属性や店内での行動を人工知能が分析。接客や売り場作りに生かす
和菓子の製造販売を手がける船橋屋は4月1日、GMOクラウドが提供する来店客分析サービス「Diversity Insight for Retail byGMO」を、船橋屋こよみ広尾店に導入した。
店内に設置したカメラで来店客を撮影し、顧客の属性や店内での行動を人工知能が分析する。客層や来店数、来店客の行動などを分析し、接客や売り場作りなどに生かす。1カ月間の効果検証の後、今後の活用方針を検討する。
「Diversity Insight for Retail」は、実店舗に来店した顧客の年齢や性別を特定するほか、時間帯別の来店数や、店内での行動データなどを、匿名の状態で取得するという。
また、天候や近隣で開催された行事が、来店客の属性や来店数に与える影響などを定量的なデータとして計測。来店客の属性ごとの商品の好みや、時間帯別の来店客の男女比、リピーターの来店状況なども把握できるという。
船橋屋は「Diversity Insight for Retail」で得たデータを、売り場や販促施策などの改善に活用する。
GMOクラウドによると、「Diversity Insight for Retail」で取得した画像データは、性別や年齢といった特徴を抽出した後、速やかに破棄するという。また、個人を特定しない匿名データとして、プライバシーに配慮して活用するとしている。
船橋屋は創業214年の老舗和菓子屋。都内を中心に商業施設や駅構内などで店舗を展開している。
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