ニッセンHDが実質営業黒字化へ。売上高は455億円でピーク時の1/4以上に縮小
「総合カタログ依存モデルからの脱却」を掲げ、「EC主体型への戦略転換」「大きいサイズなど競争優位性が高いサイズ周辺事業の強化」などを進めてきた
ニッセンホールディングスの2019年2月期における売上高は前期比55.4%減の455億6900万円、営業損失は1億9300万円(前期は53億6300万円の営業損失)だった。
2018年4月のシャディ売却などによって売上高は大幅に減少したものの、営業損失は大幅に縮小した。シャディとその子会社売却の影響を除外した数値は、売上高379億8100万円、営業利益は7100万円。
なお、シャディの2018年2月期連結売上高は706億6100万円、純損失は9億300万円。シャディの影響を除外すると、ニッセンホールディングスは2013年12月期以降続いた営業赤字から脱却した状況になる(2017年2月期に決算期末日を12月20日から2月末に変更)。2020年2月期は売上高403億円、10億円の営業黒字を計画している。
ニッセンホールディングスは2014年12月期に連結売上高2000億円を突破。その後、業績不振に陥り、2016年にセブン&アイ・ホールディングスグループの傘下に入った。
2018年に発表したセブン&アイ・ホールディングスの経営方針で、ニッセンホールディングスは「ゼロベースで経営全体の『選択と集中』を推進し、早期黒字化を実現する」(セブン&アイ)としていた。
「総合カタログ依存モデルからの脱却」を掲げ、「EC主体型への戦略転換」「大きいサイズなど競争優位性が高いサイズ周辺事業の強化」「品揃えの絞り込みによる在庫・荒利率改善」などを進めてきた。
2019年2にはLL~5Lサイズまで展開する大きいサイズの女性専用アパレル通販サイト「clette(クレット)」を運営するマロンスタイルの株式を取得し、連結子会社化している。
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