「ロハコ」のデータをメーカーに提供、アスクルが始めたデジタルマーケティング支援の新サービスとは
アスクルは8月、消費者向けECサイト「LOHACO(ロハコ)」の購買データを活用し、メーカーのデジタルマーケティングを支援する新たなサービス「LOHACO Insight Dive」を開始した。
「LOHACO」のデータと、メーカーが持つ顧客データを連携した上で、そのデータをメーカーが取り組む広告や商品開発、オウンドメディアの運営などに生かす。
「LOHACO EC マーケティングラボ」を拡充
「LOHACO Insight Dive」は、2014 年からアスクルが提供しているマーケティング支援サービス「LOHACO EC マーケティングラボ」を拡充したもの。
「LOHACO EC マーケティングラボ」ではすでに「LOHACO」の購買データなどをメーカーに提供しているが、データの利用目的は 「LOHACO」 におけるマーケティングに限定している。
「LOHACO Insight Dive」では、「LOHACO」の購買データや行動データを、「LOHACO」 における販売促進施策以外にも利用できるようにした。
アスクルは「LOHACO」のデータを幅広く活用できるようにすることで、メー カーのデジタルマーケティングを支援するとともに、デジタルトランスフォーメーションを後押しする。
「データ連携サービス」「データ分析サービス」「調査/テストマーケティング」を提供
「LOHACO Insight Dive」では現在、「データ連携サービス」「データ分析サービス」「調査/テストマーケティング」の3つのサービスを提供している。
1. データ連携サービス
- 指定項目のデータを連携し、メーカーに提供
- 連携する項目はメーカーと協議の上で決定
- 連携可能データは「 LOHACO本店」における購買データ、行動データ、レビューデーなど
2. データ分析サービス
- メーカーの顧客データと「LOHACO」のデータを連携し、その顧客データの分析を代行
3. 調査/テストマーケティングサービス
- 「LOHACO」 の顧客向けにサンプリング、アンケート、インタビュー、ターゲティング広告などを、ユーザー調査やテストマーケティングを実施
アスクルによると、メーカーから受け取る情報は、個人を特定できない状態で授受し、「LOHACO 」において再識別しないという。また、「LOHACO」の顧客データをメーカーに提供する場合、第三者提供の許諾があるデータのみを対象にするとしている。
今後、「LOHACO Insight Dive」を通じてメーカーが運営するオウンドメディアとのコラボキャンペーンや、メーカーの顧客のインサイト分析、メーカーの顧客に対するアンケートなどを実施する予定。