石居 岳 2020/1/21 12:00

ディノス・セシールは1月17日、独自の自然言語AI技術によって、Cookieを参照にしなくても高精度な記事ターゲティングと最適化運用を全自動で行う、次世代型のネット広告配信サービス事業を展開するスタートアップ企業のスリーアイズに対して、第三者割当増資引受により出資すると発表した。

出資するスリーアイズは、Cookieをベースとしたネット広告事業者とは異なり、コア技術である自然言語解析によって、Web上の自然言語・一般知識・トレンドを理解するAIが、高精度なコンテンツマッチングを行うネット広告配信サービス「Candy」を提供している。

昨今、世界中でネット上の個人情報保護の動きが顕著となっており、ITP(Cookieによるトラッキングを防止する機能)やGDPR(EU一般データ保護規則)といったデータプライバシー規制に関する動きが加速している。

スリーアイズは創業以来、個人情報の利用にひも付くWebマーケティングとは一線を画し、ネット上におけるユーザー嗜好マーケティングと個人情報保護の両立をめざした情報レコメンド技術を確立・向上させて注目を集めている。

ディノス・セシールは、独自の自然言語AI技術によって、Cookieを参照にしなくても高精度な記事ターゲティングと最適化運用を全自動で行う、次世代型のネット広告配信サービス事業を展開するスタートアップ企業のスリーアイズに対して、第三者割当増資引受により出資すると発表
「CANDY」の仕組み(画像はスリーアイズのWebサイトからキャプチャ)

ディノス・セシールの通販事業はチャネルとしてECの割合が拡大、アナログツールとの組み合わせも含め、さまざまなデジタルマーケティング施策に注力している。スリーアイズが提供する技術・サービスは、ディノス・セシールの既存顧客、新規顧客に対するアプローチとして有効と評価。技術力を広告事業へと落とし込んだことで、ビジネスとしての成長性の高さも勘案し、スリーアイズの資金調達に応じることにした。

ディノス・セシールはサイバーセキュリティー関連サービスを提供するFlattの第三者割当増資を7月に引き受け、9月にはファッションに特化したSNS型採用プラットフォームを提供しているREADY TO FASHIONにも第三者割当増資を引き受ける形で出資。10月にはファッションAI事業を展開するニューロープ、11月にはパーソナライズされた訴求力の高い紙メディアの印刷を実現する印刷プラットフォームサービス事業のグーフに対して、第三者割当増資の引き受けによって出資を行っている。今期、スタートアップ企業への出資は5社目。

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