三越伊勢丹がEC強化をめざしサイトとアプリを刷新&オンライン接客もスタート
三越伊勢丹ホールディングスは6月9日、「EC事業の強化」「ワン・トゥ・ワン・サービスの拡充」などを目的としたデジタル施策をスタートした。
ECサイトとアプリの刷新
三越伊勢丹オンラインストアとアプリを6月9日に刷新。オンラインから実店舗に顧客を誘導する取り組みに加え、購入までオンラインで完結する仕組みをこれまで以上に強化する。
三越伊勢丹グループの店舗情報やキュレーション記事、ランキング、ブランド情報、キャンペーンなどの情報を訪問者の興味・関心ごとに閲覧できるようにした。「三越伊勢丹グループのポータルサイト的な存在にリニューアルした」(三越伊勢丹ホールディングス)という。
新宿店取り扱い商品を中心にブランドページを約1000掲載。ECサイト掲載商品は、店頭で人気の商品を中心に、約10万型を展開する。
食品など店舗のみで扱っている商品の紹介ページ(デジタルカタログ)を掲載。来店前にオンラインで多くの商品を検討できるようにする。
記事コンテンツも強化。「三越伊勢丹のスタッフによる接客力・目利きを生かした提案力を記事コンテンツとして、顧客の関心事に応じた記事を作成・発信する」(三越伊勢丹ホールディングス)。
オンラインチャットとオンライン接客
オンラインチャット相談とオンライン接客を、伊勢丹新宿店のランドセルから開始。自宅にいながら販売員(スタイリスト)とつながるワン・トゥ・ワン・サービスの実現をめざす。
オンラインチャットは「LINEWORKS(ラインワークス)」、オンライン接客は「ZOOM(ズーム)」を活用する。オンラインチャット相談とオンライン接客は、伊勢丹新宿店Baby&Kids公式LINEからの利用となるが、2020年度中に三越伊勢丹アプリからサービスを使用できるようにする。
リアル店舗での買い物 デジタル活用で安心安全の提供
“安心・安全にリアル店舗でお買い物ができる環境”を確立するため、デジタルを活用して顧客の店内での滞在時間減少、店頭での混雑回避を実現する。
スマホを使って来店予約や事前決済、電票の電子化、混雑情報の確認などを行えるようにする。
事前接客予約を伊勢丹新宿店、日本橋三越本店、銀座三越で開始。配送伝票や取り置き伝票などの伝票電子化もスタートし、店内の滞在時間を短縮できるようにする。
2020年度内に商品動画の配信を予定している。