ベルーナが「神戸レタス」のマキシムを買収、C Channelから全株式を16.5億円で譲受

ベルーナはここ数年、専門領域の通販・ECを強化するため特定ジャンルに特化したEC企業などの買収を進めている

瀧川 正実

2020年10月22日 11:00

ベルーナは11月24日付で、C Channel子会社で「神戸レタス」を展開するアパレルEC企業のマキシムを買収する。C Channelから全発行済株式を16億5000万円で譲り受け、完全子会社化する。

ベルーナはここ数年、専門領域の通販・ECを強化するため特定ジャンルに特化したEC企業などの買収を進めている。2019年にインポートブランド品のEC事業を手がけるアイシーネット、2016年には大きいサイズのアパレルECを手がけるミン、ジュラン、Rinを買収。2015年にはキッチン用品ECサイト「daily-3(デイリースリー)」を運営する丸長を子会社化している。

専門通販事業は、食品やワイン、化粧品、サプリメント、看護師向け用品など特定ジャンルにこだわった通信販売事業。各事業、専門分野でのシェアNo.1をめざす戦略を掲げ、特定ジャンルに属するネット通販企業の買収などを進めてきた。2020年3月期における専門通販事業は連結売上高の27.7%を占め、主力の総合通販事業に次ぐ規模となっている。

ベルーナの専門通販事業
専門通販事業について

マキシムの買収について、ベルーナは「グループに迎え入れることで、商品開発ノウハウ・マーケティングノウハウ・顧客基盤の相互活用などを通じて成長力をさらに促進できるものと判断した」としている。

なお、マキシムはベルーナが展開するECファッションECモール「RyuRyu mall(リュリュモール)」に出店しており、取引関係がある。

ベルーナは11月24日付で、C Channel子会社で「神戸レタス」を展開するアパレルEC企業のマキシムを買収
マキシムが運営する「神戸レタス」

マキシムの売上高は56億円、経常利益は1.3億円

マキシムの2020年3月期における売上高は56億7041万円。営業利益は1億2070万円、経常利益は1億3434万円、当期純利益は9162万円。

C Channelがマキシムを買収したのは2017年のこと。2018年3月期の売上高は38億4800万円、営業利益は1億2100万円、当期純利益は1300万円。買収から3年で売上規模は1.5倍程度に拡大した。

「神戸レタス」を運営するマキシムの業績推移
マキシムの業績推移

なお、C Channelの2020年3月期連結売上高は74億4900万円で、「メディア事業」「海外事業」「eコマース事業」の合算数値。

C Channelは動画メディア、SNSやインフルエンサーなどを活用した女性向けマーケティングに加え、インフルエンサーマーケティングソリューション「Lemon Square」に経営資源を集中していく。

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