事務所兼倉庫を「来店型倉庫」に。高級紳士帽子専門店の新たなクリック・アンド・モルタルの取り組みとは
実店舗機能を備えたネット通販の倉庫を開設したのは紳士帽子通販専門店「時谷堂百貨」を運営するソキュアス
高級紳士ブランド帽子の輸入直販を手がけるソキュアスは7月1日、東京・八王子に紳士帽子通販専門店「時谷堂百貨」の来店型帽子倉庫をオープンした。
事務所兼倉庫を全面改装した。ネット通販で扱う1700種類以上の紳士帽を直接手に取って試すことが可能。スタッフが通販業務を行っているが、顧客はそのなかを自由に歩き、気に入った帽子を手に取って試すことができる。
「時谷堂百貨」の来店型帽子倉庫は、実店舗機能を備えたネット通販の倉庫。普段は目に触れることがないバックヤードの世界を新たなスタイルとして展開する。
ネット通販の倉庫、「モノを買うだけの場」としての店舗ではなく、ネット通販と倉庫、実店舗の機能を1つに融合。小売業にとって新たな活路を見出すクリック・アンド・モルタルの試みという。
来店型倉庫では、ネット通販で取り扱うすべての在庫を分散させずに1か所に集約。カラー、サイズのすべてが置いてあるため、系列店や倉庫からの取り寄せ、他店を巡るといった時間のロスがない。運営側は人員やテナント料の無駄を排除するメリットがある。
「時谷堂百貨」は2016年、ネット通販専門店としてオープン。高級紳士帽を国内最大級の品ぞろえで販売、5万人を超える顧客が利用している。
ソキュアスがネット通販事業を始めたのは20年前。ネット通販でさまざまな商品を購入できるようになった今、消費者は「商品の品質」「価格」といった価値に加え、販売店への「安心感」「信頼」、買い物を通じて得る「喜び」「楽しみ」といった付加価値を求めているとソキュアスは判断。喜びや楽しみを感じてもらう「体験の場」として来店型倉庫を構えることにした。
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