ヴァリューズは12月12日、2025年の生成AI利用動向をまとめた「デジタル・トレンド白書 2025 -with AI編-」を公開した。
国内の生成AIユーザー数と利用ジャンル
2025年9月時点における国内の生成AIユーザー数は約2500万人に達し、そのうち約98%(2394万人)がテキスト生成AIを利用している。
生成AIの利用カテゴリには変化が見られ、2024年3月頃までは「画像生成AI」の利用が優勢だったが、その後は「音楽・音声生成AI」が急拡大。2025年9月には約61万人と、画像生成AI(約65万人)に迫る規模になった。また、2025年7月頃からは「動画生成AI」も急速に利用が拡大している。
生成AIの利用頻度
直近1年間の利用頻度を見ると、生成AIを利用していない「非ユーザー」は69.0%を占めており、普及余地は依然として大きい状況だ。
月10日以上利用する「ヘビーユーザー」は全体の4.2%にとどまっている。年代別では、ヘビーユーザーは10~20代が中心で、40~50代では非ユーザーの割合が高い。
生成AI利用後の遷移先
テキスト生成AIでは「ChatGPT」が圧倒的なシェアを維持しており、2025年9月時点の利用者数は1920万人に達している。
生成AI利用後の遷移先ランキングでは、「ChatGPT」からEC系サイトでは、「Amazon.co.jp」が3位にランクイン。そのほか、「楽天市場」が7位、「Yahoo!ショッピング」が12位に入った。
一方、「Perplexity AI」はYahoo!系サービスとの親和性が高い。遷移先ランキングでは、2位に「Yahoo!知恵袋」、11位に「Yahoo!ニュース」、12位に「Yahoo!ショッピング」がランクインしている。今後、「Perplexity AI」がYahoo!サービスのハブとして機能する可能性も示唆される。なお、「Perplexity AI」からの遷移先では、4位に「楽天市場」がランクインしている。
「デジタル・トレンド白書 2025 -with AI編-」では、ビジネス・プライベート双方におけるAI活用実態のほか、「AI彼女・彼氏」アプリといった新たなトレンドにも言及。AIツールの進化や、ゼロクリック時代におけるSEO動向など、多角的な視点からの調査結果やコラムを収録している。
調査概要
- 調査手法:ヴァリューズが提供する消費者インターネット行動ログ分析サービス「Dockpit」「Perscope」による分析および、モニター会員へのアンケート調査
- 調査対象:国内15歳以上の男女
- 対象データ:ヴァリューズ保有の約250万人のモニターから、代表的な生成AI(4カテゴリ・21種)のブラウザおよびアプリ接触状況を抽出
- 調査期間:2023年10月~2025年9月(直近2年間)
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