イオンがジーフットを完全子会社化、その理由は? EC事業は「ASBeeアプリ」導入で会員増+大型販促で売上9%増

イオンはジーフットを完全子会社化し、グループ連携を強化して再成長をめざす。7期連続赤字の一方、ECは「ASBeeアプリ」による会員増と大型販促が寄与し、売上高は前期比9%増となった。

鳥栖 剛[執筆]

9:30

イオンは4月8日、子会社で靴専門店チェーン「ASBee(アスビー)」などを展開するジーフットを、株式併合により完全子会社化すると発表した。ジーフットは株式を非公開化し、6月23日に上場廃止となる予定。

イオンがジーフットを完全子会社化、その理由は? EC事業は「ASBeeアプリ」導入で会員増+大型販促で売上9%増
「ASBee」のECサイトのトップページ(画像は編集部がキャプチャ)

完全子会社化の背景には、7期連続の最終赤字と、2026年2月期に債務超過に陥る見込みという厳しい経営状況がある。イオンは意思決定の迅速化とグループ内連携の強化を通じて、事業再建と成長の立て直しを進める。

ジーフットは2019年2月期以降、実需型消費の縮小や新型コロナウイルス感染症の影響などを受け、最終赤字が継続。イオンはこれまでに約115億円を投じて経営を支援してきたが、収益改善には至らず、2026年2月期に債務超過となる見通しとなった。こうした状況を踏まえ、2026年2月中旬から完全子会社化の検討を進めていた。

両社は、完全子会社化によりグループ内の連携を強化し、経営資源やノウハウの統合を進めることで、靴事業の再成長をめざすとしている。具体的には、イオンリテールと連携した売り場づくりの推進、総合スーパー(GMS)やスーパーマーケットへの商品供給拡大、服飾・バッグなど雑貨領域との融合による新業態の開発、不採算店舗の整理や本部コストの合理化などに取り組む。

ジーフットの2026年2月期の連結業績は、売上高が前期比5.1%減の569億600万円、営業損失は23億8800万円(前期は8億500万円の損失)、経常損失は26億3000万円(同12億7300万円の損失)、当期純損失は32億5700万円(同10億6000万円の損失)となった。主力のスポーツシューズ販売の低迷や、不採算店舗の整理が影響した。

一方でEC事業は成長を維持している。前期に導入した「ASBeeアプリ」の会員数は約110万人増加し、累計237万人に拡大。キッズ商品の強化や大型販促の効果もあり、EC売上高は前期比9%増となった。

この記事のキーワード

この記事をシェアしてほしいタヌ!

あなたのまわりの「スゴい人」を表彰します! 第4回 ネットショップ担当者アワード 募集中

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る

企画広告も役立つ情報バッチリ! Sponsored

サステナブルな付加価値を「利益」につなげる新時代の成長戦略。Amazon提供の「Climate Pledge Friendly」プログラムの全貌+事業者のメリットを詳しく解説 2月24日 7:00 EC売上250億円規模のアルペンが語るOMOの裏側 ―ECシステム刷新、メディアコマース転換、評価制度 2月4日 8:00 AI時代を勝ち抜くEC戦略。レガシーシステムから脱却し、「Shopify」で実現するPDCA高速化とイノベーション 2025年12月23日 7:00 「声のする方に、進化する。」会社全体最適を目標とするワークマンの「補完型EC」 が実践する「レビューマーケティング3.0」とは? 2025年12月17日 7:00 「所有から利用へ」の潮流をAIで勝ち抜く。事例で学ぶレンタル・リユースビジネスの成功法則とEC構築術 2025年12月16日 7:00 「サムソナイト」「グレゴリー」のEC改善事例。CVR改善+購入完了率が最大45%増の成果をあげたアプローチとは 2025年11月12日 7:00 スマホゲーム「モンスト」ファンがお得にアイテムを購入できる「モンストWebショップ」はなぜ「Amazon Pay」を選んだのか。導入効果+UI/UX向上に向けた取り組みを聞いた 2025年10月30日 7:00 アンドエスティが「3Dセキュア2.0」の超効率的運用に成功したワケ。オーソリ承認率大幅改善、売上アップにつながった不正対策アプローチとは? 2025年10月28日 7:00 EC業界で市場価値を最大化する――「全体を見渡せる人材」になるためのキャリア設計 2025年10月27日 7:00 転売ヤーが引き起こすEC市場の混乱に立ち向かう! Shopifyパートナー・フラッグシップが提案する最新対策 2025年9月29日 8:00