イオンは4月8日、子会社で靴専門店チェーン「ASBee(アスビー)」などを展開するジーフットを、株式併合により完全子会社化すると発表した。ジーフットは株式を非公開化し、6月23日に上場廃止となる予定。
完全子会社化の背景には、7期連続の最終赤字と、2026年2月期に債務超過に陥る見込みという厳しい経営状況がある。イオンは意思決定の迅速化とグループ内連携の強化を通じて、事業再建と成長の立て直しを進める。
ジーフットは2019年2月期以降、実需型消費の縮小や新型コロナウイルス感染症の影響などを受け、最終赤字が継続。イオンはこれまでに約115億円を投じて経営を支援してきたが、収益改善には至らず、2026年2月期に債務超過となる見通しとなった。こうした状況を踏まえ、2026年2月中旬から完全子会社化の検討を進めていた。
両社は、完全子会社化によりグループ内の連携を強化し、経営資源やノウハウの統合を進めることで、靴事業の再成長をめざすとしている。具体的には、イオンリテールと連携した売り場づくりの推進、総合スーパー(GMS)やスーパーマーケットへの商品供給拡大、服飾・バッグなど雑貨領域との融合による新業態の開発、不採算店舗の整理や本部コストの合理化などに取り組む。
ジーフットの2026年2月期の連結業績は、売上高が前期比5.1%減の569億600万円、営業損失は23億8800万円(前期は8億500万円の損失)、経常損失は26億3000万円(同12億7300万円の損失)、当期純損失は32億5700万円(同10億6000万円の損失)となった。主力のスポーツシューズ販売の低迷や、不採算店舗の整理が影響した。
一方でEC事業は成長を維持している。前期に導入した「ASBeeアプリ」の会員数は約110万人増加し、累計237万人に拡大。キッズ商品の強化や大型販促の効果もあり、EC売上高は前期比9%増となった。

