米Amazonは、ユーザーの購買意思決定を支援するAI搭載の新ショッピング機能「Help Me Decide」を米国で展開している。閲覧・検索・購買履歴や嗜好データをもとに、複数の候補から「最適な1商品」を提示し、その選定理由まで説明する点が特長だ。
「Help Me Decide」は、ユーザーが同一カテゴリ内で複数商品を比較検討している場面で表示。商品詳細ページ上部にボタンを表示するほか、Amazonショッピングアプリのホーム画面上部にある「Keep shopping for」からも利用できる。ユーザーはワンタップで自分に合った商品を見つけられる。
現在は米国のiOS・Androidアプリおよびモバイルブラウザで、数百万人規模のユーザーに提供している。
「Help Me Decide」は、単なるレコメンド機能にとどまらない。商品提案時には、商品仕様やカスタマーレビューを踏まえ、「なぜその商品が適しているのか」を文章で提示。さらに、より高機能な選択肢を示す「Upgrade pick」や、価格重視の「Budget pick」も提示し、ユーザーの意図に応じた比較検討を支援する。
たとえば、キャンプ用テントを探しているユーザーが、寒冷地向け寝袋やファミリー向けアウトドア用品を閲覧している場合、行動履歴を踏まえ、家族利用に適した4人用・オールシーズン対応のテントを提案するといった活用が想定される。
この機能には、大規模言語モデル(LLM)に加え、AWSの「Amazon Bedrock」「Amazon SageMaker」「OpenSearch」などの技術を活用。ユーザーの行動データと商品情報、レビュー内容を統合的に分析し、「何が必要か」だけでなく「なぜ必要か」までを推定した上で提案を生成する。

