ギフティがギフト特化のフルフィルメントサービスを開始。景品調達から在庫保管・管理、発送までワンストップで提供
デジタルギフトサービス「eギフト」を手がけるギフティは11月25日、ギフトに特化したフルフィルメントの仕組みを本格的に提供開始した。Webアプリケーションとして、同社が手掛ける次のサービスの顧客に提供する。
- 企業が取引先や顧客、従業員に対して感謝の気持ちを示すために贈るギフト「Corporate Gif(コーポレートギフト)」
- 「eギフト」を活用した法人向けサービス「giftee for Business」
- 「eギフト」生成システムを提供する「eGift System」
ギフトに特化したフルフィルメントの仕組みは、オープンロジとの連携によって構築した。ギフティは、物流フルフィルメントプラットフォーム「オープンロジ」を提供するオープンロジと2022年10月に業務提携契約を締結。協業を開始した。
ギフト特化のフルフィルメントを構築
ギフティは、自社で開発したギフトの保管・加工・発送を管理する機能と、外部の物流パートナーが有する各種ソリューションを連携し、ギフトに特化したフルフィルメントの仕組みを構築した。ギフトコンテンツとあわせて、「eギフト」ではない物理的なギフトを贈るときに必要な一連の物流サプライチェーンを顧客に提供する。
入出庫から発送まで、アプリで一元管理
ギフティが開発した、ギフトの保管・加工・発送を管理する機能は、外部の物流パートナーが提供する、ギフトを贈る際に発生する倉庫業務の各種管理システムと連携し、Webアプリケーション上で一元管理を実現するシステム。たとえば、入出庫、在庫保管・管理(倉庫スペースのレンタル含む)、加工、発送などがあげられる。
顧客は、Webアプリケーション上から、保管する商品の登録や入出庫の指示、ギフトへのロゴ入れや名入れ、メッセージカードの同梱、包装紙やのしなどの加工指示を行うことができる。
個別発送にも対応、発注企業の負担は軽減できる仕様に
発送は、一括発送の指示だけにとどまらず、発注企業の手間なく複数の宛先に個別発送することもできる(=個別発送機能)。
個別発送機能は、送付したURLにギフトの受取手がアクセスし、ギフトの贈り先を自ら登録する仕様。発注企業は個別の住所を入力・登録する手間が省ける。住所のわからない相手にもギフトを贈ることができ、受取手はサイズや色などを選択することも可能だ。
今後は、受取手が発送の希望日時を設定できる機能なども提供を予定している。
オープンロジは倉庫管理システムを新規開発
オープンロジはギフティとの連携に際して、ギフティが開発した保管・加工・発送を管理する機能に対応した倉庫管理システム(WMS)の新規開発、APIの提供を実施した。これにより、ギフトに特化したフルフィルメントの仕組みをシームレスに構築できたという。
ギフティはオープンロジとのパートナーシップを皮切りに、今後、さまざまな倉庫業務やギフトオプションに強みを持つ企業との連携を進めていく考え。ギフトに特化したフルフィルメントの拡張を図る。
「Corporate Gift」には先行して、ギフトに特化したフルフィルメントの仕組みを提供開始した。今後は「giftee for Business」サービスや「eGift System」サービスの顧客に対しても随時提供を開始する。
大量のギフトの保管、宛先1件ずつの入力――。法人がギフトを贈るときの煩雑な課題を解決
従来、企業が従業員にギフトを贈るときは、ギフトを発注すると一括で大量のギフトが企業のオフィスに納品され、自社のバックオフィスで適宜保管、管理する必要があった。
また、ロゴや名入れをギフトに施す、別々のブランドの商品を組み合わせる、メッセージカードを同梱する......といった個別のオーダーに対応できるギフトブランド(ギフト商品を販売する企業)は限られており、発注企業側のギフトニーズが充分に満たされていないという状況も多々見受けられたという。
さらに、各従業員の自宅に個別にギフトを配送する場合は、発注企業側で宛先を1件ずつ送り状に入力し配送する必要があった。
ギフティはギフトに特化したフルフィルメントサービスの提供を通じて、こうした企業の課題解決をサポートする考え。