ギフティの2022年3Q売上は29%増。デジタルギフトの法人利用が大幅伸長、企業のDX化が後押しか

ギフティの2022年1~9月期(第3四半期)は、売上高が前年同期比28.6%増、営業利益は同8.3%増となり増収増益だった。法人向け電子ギフトサービスの利用が進んでいる

高野 真維

2022年11月21日 8:00

デジタルギフトサービス「eギフト」を手がけるギフティの2022年1~9月期(第3四半期累計)決算は、売上高が前年同期比28.6%増の33億8800万円、営業利益が同8.3%増の3億5100万円だった。

DX化の流れが法人利用拡大に寄与

企業活動のDX化の進展により、「eギフト」をマーケティングなどに利用する法人に向けた「eギフト」販売 (「giftee for Business」サービス)の利用企業数とキャンペーン数が大幅にした。四半期最高値を更新したという。

これに加え、ギフティグループが提供する「eギフト」生成システム「eGift System」の導入企業も堅調に推移したようだ。

「giftee for Business」の利用企業(DP)数は1195社(同327社増)、「eGift System」サービスの利用企業(CP)数は264社(同88社増)となった。

「eギフト」利用企業数などの推移(画像はギフティのIR情報から編集部がキャプチャ)
「eギフト」発行企業数(画像はギフティのIR情報から編集部がキャプチャ)

営業利益が1桁台の伸長にとどまった理由は、販管費が同31.4%増の25億100万円と大幅に増えたため。事業拡大に伴って積極的に採用を推進し、人件費などが増加。これに加え、サーバー費用などの支払手数料増加も影響した。

人員数の推移(画像はギフティのIR情報から編集部がキャプチャ)

個人向け「eギフト」利用は減少、広告掲載終了が影響

一方で、個人向けの「eギフト」サービス「giftee」は191万人となり、2022年の上期までと比較すると5万人(=2.6%)減少した。これは、広告媒体へのサービス掲載終了に伴い、該当のサービスにひもづく会員の登録を解除したことが理由だという。

個人消費者向けサービス「gihtee」の会員数、四半期末数推移(画像はギフティのIR情報から編集部がキャプチャ)

このほか、地域通貨サービスでは旅先納税を中心に実施案件数が増加。旅先納税の導入自治体は通算12自治体にのぼるという(※2022年9月末時点)。

経常利益は同15.4%増の3億5100万円、純利益は同26.3%増の1億6600万円となり、いずれの利益段階も伸長した。

この記事のキーワード

この記事をシェアしてほしいタヌ!

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る

企画広告も役立つ情報バッチリ! Sponsored

AI時代を勝ち抜くEC戦略。レガシーシステムから脱却し、「Shopify」で実現するPDCA高速化とイノベーション 12月23日 7:00 「声のする方に、進化する。」会社全体最適を目標とするワークマンの「補完型EC」 が実践する「レビューマーケティング3.0」とは? 12月17日 7:00 「所有から利用へ」の潮流をAIで勝ち抜く。事例で学ぶレンタル・リユースビジネスの成功法則とEC構築術 12月16日 7:00 「サムソナイト」「グレゴリー」のEC改善事例。CVR改善+購入完了率が最大45%増の成果をあげたアプローチとは 11月12日 7:00 スマホゲーム「モンスト」ファンがお得にアイテムを購入できる「モンストWebショップ」はなぜ「Amazon Pay」を選んだのか。導入効果+UI/UX向上に向けた取り組みを聞いた 10月30日 7:00 アンドエスティが「3Dセキュア2.0」の超効率的運用に成功したワケ。オーソリ承認率大幅改善、売上アップにつながった不正対策アプローチとは? 10月28日 7:00 EC業界で市場価値を最大化する――「全体を見渡せる人材」になるためのキャリア設計 10月27日 7:00 転売ヤーが引き起こすEC市場の混乱に立ち向かう! Shopifyパートナー・フラッグシップが提案する最新対策 9月29日 8:00 14か月で累計売上30億円超え。 韓国のネイルブランド「ohora」の急成長を支えたEC戦略とは 9月22日 8:00 生成AI検索が変える消費者の購買行動。UGC活用でサイト流入を最大化する 9月10日 8:00