森野 誠之[執筆] 2023/2/28 8:00

2023年2月21日に開催された「Shopify Editions Winter ‘23」。100種類以上の新製品や機能追加をリリースしたことが発表されましたが、最も気になったのはワンページチェックアウト。CVRが上がりそうですね。

カート周りの機能追加が注目です

Shopify Japanが注目新機能を発表 コンバージョン・エンゲージメント促進、B2B円滑化など | ECzine
https://eczine.jp/news/detail/12429

「Shopify Editions Winter ‘23」では、「Built to Last」をテーマとして設定。急速にあらゆる環境やビジネス状況が変化し続ける中でも事業者が成長し続けることができる、未来を見据えたビジネス基盤構築を実現するアップデートを、次の9つのトピックスに分けて発表した。

  • コンバージョンを促進する
  • 複数のチャネルで販売する
  • グローバル展開を進める
  • B2Bで事業を拡大する
  • 顧客を発掘し、エンゲージメントを促進する
  • フルフィルメントと配送
  • ビジネスを運営する
  • Shopifyで構築
  • コンポーネントを選択

「Shopify Editions Winter ‘23」では9つに分類して新製品や機能追加が発表されました。「すべてを知りたい」という方は関連記事のリンクからご確認ください。たくさんありすぎて紹介しきれませんので、個人的に最も気になった機能を紹介します。「コンバージョンを促進する」のワンページチェックアウトです。

Shopify Editions Winter ‘23における新機能発表【参加レポート】 | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/31303

現在のCheckoutページは商品をカートに追加してから決済が完了するまで次の3つのページに分かれています。

  • 配送先住所の入力
  • 配送情報の選択
  • 決済情報の選択

(中略)
One-page Checkoutにより、今まで3ページだったCheckoutページが1ページになります。配送先情報や決済方法の選択は1ページでできるようになるのです。

ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ Shopify チェックアウト機能
ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ Shopify チェックアウト機能
ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ Shopify チェックアウト機能
(画像は「Shopify Editions | 23年冬」サイトから編集部がキャプチャ)

注文完了まで3ページ必要だったのが1ページになります。皆さんご存知のカゴ落ちはページ数が増えるほど増えてしまいますので、1ページになればカゴ落ちが減ることは容易に想像がつきます。

遷移するページ数が3ページから1ページになることで、複合的な要素が絡み合う形にはなりますが、梅田さんはShop Payの数値を参考に「モバイルで+91%、デスクトップで+56%のCVR向上が期待できる」と話しました。

モバイルではほぼ2倍、デスクトップでも1.5倍くらいになるというのは驚異的です。もちろん、商品や決済方法によって大きく変わると思いますが、CVRが上がるのは間違いなさそうです。

気になる日本の商習慣対応も「Checkout Editor」という機能が追加されますので、フリガナの入力やポイントプログラムにも対応します。使えるようになるのを楽しみに待ちましょう!

関連記事
Shopify Editions | 23年冬 | Shopify 日本
https://www.shopify.com/jp/editions/winter2023

今週の要チェック記事

ヤフー、ポイント戦略大転換の反響は? 日曜日の高還元施策の廃止に「売れない」の声 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10622

「ショッピングモール事業だけを成功させるという考えはやめることになる」(ネッ担メルマガより)。かといってこのままではないはずなので、次の動きが気になります。

STORES、ネットショップへの集客を支援する「Google で集客」機能を提供開始 | STORES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000130.000031375.html

Google Merchant Centerによる商品連携と「無料リスティング」。無料リスティングは意図しないものが出てしまうこともあるので注意ですね。

後発でも検索上位は狙える?楽天市場で売上アップ まずは「アクセス数」に着目しよう | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/12360

【動画つき】一問一答!楽天SEOの「キーワードの入れ方」7つの疑問にお答えします! | コマースデザイン
https://www.commerce-design.net/blog-staff/20230223-rseo-faq-adding-keywords/

楽天関連の記事を2つ。セオリーがあるのでそこを押さえておきましょう。

商品を知ったきっかけの多くは「TV・ラジオ」、買える場所を調べる方法は「Google・Yahoo!検索」 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10673

見つかりやすさは重要ですね。SEOやリスティング広告を活用しましょう。

Google 広告で、つねに、広告費の7倍以上の売上を達成!秘訣は、写真・キーワード・ターゲットにこだわること | BASE U
https://baseu.jp/28254

本当にこれくらいでいいと思います。運用者を入れるのはもっと売れてから。

【第2の宅配クライシスは本当か?】前回との違いを分析 今回は「小幅」「柔軟」な値上げか?! | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/8175

「以前の『宅配クライシス』は、宅配会社が荷主獲得競争で長年値下げしてきた反動もあった。今回は外部環境による影響が大きく、以前の宅配クライシスとは様相が異なる」とのこと。

今週の名言

今日から始められる問題解決の基本 | semlabo|note
https://note.com/semlabo/n/n61bbb35a73f0

まず最初に行うことは、一本筋の通った理想の仮説を立てることだ。あくまで理想で構わないし、仮説で構わない。

試行錯誤の「試」は仮説を立てることから。仮説という基準がないと良い悪いの判断がつかないのでその次につながっていきません。

筆者出版情報

「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める小さい会社のウェブマーケティング必勝法

「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める
小さい会社のウェブマーケティング必勝法

森野誠之 著
翔泳社 刊
発売日 2021年10月15日
価格 2,200円+税

この連載の筆者 森野誠之氏の著書が翔泳社から発売されました。小さな会社の“ひとり担当者”が、未経験、低予算、独学でホームページのリニューアルからウェブマーケティングまでを成功させるための指南書です。電子版、オンデマンド印刷版ともにAmazonで発売中です!

この本をAmazonで購入
この記事が役に立ったらシェア!
これは広告です

ネットショップ担当者フォーラムを応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]

[ゴールドスポンサー]
ecbeing.
[スポンサー]