ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ

楽天の国内EC流通総額は12.3%増、アマゾン日本事業の売上高は5.7%増。勢いはどっちにある?【ネッ担まとめ】

ネットショップ担当者が読んでおくべき2023年2月13日~2月19日のニュース

森野 誠之[執筆]

2023年2月21日 8:00

楽天の通販事業は順調に成長しているようですね。一方アマゾンの日本事業はひと桁成長にとどまりました。楽天がこのままの勢いで伸びていくのか、アマゾンが巻き返すのか、今後の両社の動きが気になります。

モバイルの赤字が目立つけれど、ECは順調に成長しています

楽天、国内EC流通総額は12.3%増の5.6兆円 三木谷浩史社長「アマゾンより良い」と見解 | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/8101

楽天グループ(楽天)の2022年12月期における国内EC流通総額は、前期比12.3%増の5兆6301億円だった。コロナ禍の需要拡大が収まりつつある中、引き続き高い成長を維持している。三木谷浩史社長は、「アマゾンは公表していないが、(国内EC流通総額は)われわれの方が良いと推測している」と語る。

アマゾン日本事業の売上高は約3.2兆円、ドルベースは243億ドル(前期比5.7%増)【Amazonの2022年実績まとめ】 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10620

全体の流通総額のうち第三者による販売は6割程度、手数料収入は平均して第三者販売額の約10%という推定を前提に、円ベースの売上高から「Amazon.co.jp」の流通総額を算出すると6兆円程度に達していると推測される。

Amazonの流通総額は推定になりますが、楽天とAmazonの流通総額はあまり差がなくなってきているようです。楽天の国内EC流通総額は前期比12.3%増、Amazon日本事業の伸び率は前期比5.7%増。こちらの記事を見るとAmazon全体や他の国と比較してもAmazonの日本事業は伸びが鈍化しています。となると、三木谷氏が話すように楽天がリードしている可能性もあります。

楽天はモバイルの赤字ばかりがクローズアップされていますが、通販に関しては順調に成長しています。送料無料ラインの設定、SKUプロジェクト、配送品質向上制度などAmazon並みの便利さに近づくためのプロジェクトも確実に進んでいるので、Amazonがどのように対抗してくるのかがポイントになってきそうです。

関連記事
楽天グループの流通総額は12%増の5.6兆円、ファッション事業は1兆円を突破【2022年国内ECの業績まとめ】 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10650

今週の要チェック記事

消費者委員会、ECのチャット勧誘に「新たな規制」求める声 電話勧誘販売との類似性を指摘 | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/8096

第11回 デジタル化に伴う消費者問題ワーキング・グループ | 内閣府
https://www.cao.go.jp/consumer/kabusoshiki/digital/011/shiryou/index.html

チャットというよりもSNSのDMやLINEでの勧誘の規制です。Web接客ツールのチャットはどうなるのでしょうか?

ヤフーは「楽天市場」「Amazon」よりも売上を伸ばしやすい? 専門コンサルが伝授する「Yahoo!ショッピング」攻略法 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10592

まずは検索対策。とはいっても独自の仕様なのでそこを理解してから。

広告運用の視点で考えるASPカートの選び方。ECサイト運営者におすすめはコレだ! | キーワードマーケティング
https://www.kwm.co.jp/blog/recommended-cart-system/

作りやすさ、管理しやすさなどカート選びは色々な目線がありますね。関係者に確認してから決めないと危険。

自社サービスをShopify Hydrogenに移行しました | non-standard world
https://www.non-standardworld.co.jp/26109/

「早く行きたければLiquidでいけ、遠くへ行きたければHydrogenでゆけ」。将来の成長を考えているのなら「Hydrogen」とのこと。

辻正浩氏が語る、SEOに携わる者の責務と未来 | Marketeer
https://marketeer.jp/tsuji/

話題の「ChatGPT」などについても言及しています。自社ECの人は読んでおかないといけない記事です。

ふるさと納税の返礼品経費、138市町村が基準を超過…「寄付の5割以下」守られず | 読売新聞オンライン
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230215-OYT1T50326/

送料、仲介サイトの手数料、ポイント負担が要因とのこと。

【コンバージョンUPのヒント】価格、送料無料、返品、配送、コミュニケーション手段など商品購入につながるECの要素とは? | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10652

アメリカでは相変わらず「最安値の商品であることと、送料無料であること」。

今週の名言

名古屋&富山セミナーレポート&体制作りについて考えたこと | コマースデザイン
https://www.commerce-design.net/blog/archives/5682

相手を糾弾するのは簡単だけど、かたくなになるだけなので、まずは自分からガードを下げるのが大切だと思います。

正しいことを正しく伝えてもうまくいかない時ってありますよね。自分が相手を理解しようとすれば、相手も理解しようとしてくれるはず。

筆者出版情報

「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める小さい会社のウェブマーケティング必勝法

「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める
小さい会社のウェブマーケティング必勝法

森野誠之 著
翔泳社 刊
発売日 2021年10月15日
価格 2,200円+税

この連載の筆者 森野誠之氏の著書が翔泳社から発売されました。小さな会社の“ひとり担当者”が、未経験、低予算、独学でホームページのリニューアルからウェブマーケティングまでを成功させるための指南書です。電子版、オンデマンド印刷版ともにAmazonで発売中です!

この本をAmazonで購入

この記事をシェアしてほしいタヌ!

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る

企画広告も役立つ情報バッチリ! Sponsored

「サムソナイト」「グレゴリー」のEC改善事例。CVR改善+購入完了率が最大45%増の成果をあげたアプローチとは 11月12日 7:00 スマホゲーム「モンスト」ファンがお得にアイテムを購入できる「モンストWebショップ」はなぜ「Amazon Pay」を選んだのか。導入効果+UI/UX向上に向けた取り組みを聞いた 10月30日 7:00 アンドエスティが「3Dセキュア2.0」の超効率的運用に成功したワケ。オーソリ承認率大幅改善、売上アップにつながった不正対策アプローチとは? 10月28日 7:00 EC業界で市場価値を最大化する――「全体を見渡せる人材」になるためのキャリア設計 10月27日 7:00 転売ヤーが引き起こすEC市場の混乱に立ち向かう! Shopifyパートナー・フラッグシップが提案する最新対策 9月29日 8:00 14か月で累計売上30億円超え。 韓国のネイルブランド「ohora」の急成長を支えたEC戦略とは 9月22日 8:00 生成AI検索が変える消費者の購買行動。UGC活用でサイト流入を最大化する 9月10日 8:00 ほしい商品が見つからないイライラを解消し、CVRを向上! 検索機能強化と顧客満足度アップを実現するBtoB-ECサイト改善のポイントとは? 9月9日 7:00 B向けEC担当者必見。BtoBビジネスを成功に導くサイト内検索の最適化戦略 9月3日 8:00 クリック率3倍、セッション数2.3倍を実現したECサイトの取り組みとは? リアル店舗のような“ワクワク感”を再現するPLAZAの事例 9月2日 7:00