OTC医薬品のEC市場規模、2025年には885億円と予測【オンライン薬局市場に関する調査】
矢野経済研究所が発表した「2023年オンライン薬局市場に関する調査」によると、OTC医薬品のEC市場規模は2020年から2025年までのCAGR(年平均成長率)が9.5%で成長する見通し
矢野経済研究所が発表した「2023年オンライン薬局市場に関する調査」によると、OTC医薬品(医師による処方箋なしで購入できる一般用医薬品、指定医薬部外品)のEC市場規模(BtoC、メーカー出荷金額ベース)は、2025年には885億円になる見込みだ。
調査は矢野経済研究所の専門研究員による直接面談(オンライン含む)と文献調査併用で実施。対象はオンライン薬局、OTC医薬品のEC関連企業。期間は2023年4月~6月。
OTC医薬品のEC市場規模、2025年には885億円と予測
OTC医薬品のEC市場規模は、2020年から2025年までのCAGR(年平均成長率)が9.5%で成長する見通しで、2025年には885億円になると予測した。国内OTC医薬品市場全体が微増から横ばい傾向で推移し、2025年も8千数百億円規模になる見込みだ。そうしたなか、OTC医薬品のEC市場は今後も成長する販売チャネルであると考える。
これには、DtoC(Direct to Consumer)を含めたEC市場全体の拡大、宅配ロッカーなどの商品受け取り方法の多様化、ユーザー(患者)へのチャット相談サービスなどによる利便性の向上が背景にあると考えられるという。
今回の発表において、矢野経済研究所は次のようにコメントした。
これまで、離島や山間部を中心に全国各地で、既存の流通課題を解決するという観点から医薬品や日用品などのドローン配送が実施されてきた。今後は、実証実験から事業化のフェーズに移るとみられる。ドローン配送の事業化にあたっては、安全性や正確性を維持しながら、事業をスケールアップし、収益力を向上させることが必要になる。
調査概要
- 調査タイトル:「オンライン薬局市場に関する調査(2023年)」
- 調査方法:矢野経済研究所の専門研究員による直接面談(オンライン含む)、ならびに文献調査併用
- 調査期間:2023年4月~6月
- 調査対象:オンライン薬局、およびOTC医薬品のEC関連企業
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