LINEヤフーは5月21日、「Yahoo!ショッピング」が対話型AI「ChatGPT」の新機能「Apps in ChatGPT」に対応し、アプリ連携を開始したと発表した。総合ECモールとしては初の対応という。「ChatGPT」上の会話を通じて商品探索から購入検討までを支援する。

今回の連携により、ユーザーは「ChatGPT」との会話のなかで、「Yahoo!ショッピング」に出品されている商品情報をシームレスに取得できるようになる。曖昧なニーズや言語化しにくい要望を会話のなかで具体化しながら、条件に合った商品提案を受けられる点が特長だ。
ECでの商品探索では、「欲しいもののイメージはあるが、適切な検索キーワードが分からない」といった課題がある。従来の検索はキーワード入力が前提のため、潜在的なニーズを十分に引き出せないケースが少なくない。LINEヤフーはこうした課題に対し、検索結果を起点とした従来型の買い物体験から、ユーザーの意図をくみ取りながら提案するエージェント型の買い物体験へ進化させる狙いを示している。
ファッション、家電、日用品、食品など幅広いカテゴリの商品を扱う総合ECモールとしての品ぞろえを生かし、「なんとなく欲しい」といった段階からでも、複数カテゴリを横断した商品提案を可能にする。
「ChatGPT」上での会話内容に応じて、「Yahoo!ショッピング」の商品情報から商品画像や価格、特長などを提示しながら提案。「プレゼントにおすすめの家電」「新生活に必要な家具」といった具体化されていない要望にも対応し、会話を重ねながら条件を整理していく。

利用例として、「一人暮らしにおすすめの安い炊飯器を教えて」「母の日に喜ばれるギフトを予算5000円で探して」「在宅ワーク用の疲れにくい椅子を教えて」などをあげている。
ユーザーは「ChatGPT」のアプリ一覧から「Yahoo!ショッピング」を選択し、初回のみ連携設定を行ったうえで、メッセージ冒頭に「@Yahoo!ショッピング」と入力して質問すると利用できる。
この連携機能は、「Yahoo!ショッピング」の会員登録をしていなくても利用可能。「ChatGPT」側でログインし、アプリ連携をすれば商品提案を受けられる。これにより、「Yahoo!ショッピング」を利用したことがないユーザーとの接点拡大に加え、出店ストアにとっては従来リーチできていなかった潜在顧客へのアプローチ手段となる。
今後は商品情報に加え、クーポンやポイントなどのお得情報も統合的に提案することで、価格や条件を含めた意思決定支援を強化していく方針としている。

