後払い決済のネットプロテクションズ、流通総額は14.0%増の2738億円。ECカートとの連携強化を進める方針【2023年上期実績】
ネットプロテクションズの流通総額が堅調に拡大している。「atone shops」などをフックに、さらなる利用拡大を図る計画
後払い決済サービス「NP後払い」「atone(アトネ)」などを提供するネットプロテクションズ(NP)の2023年4-9月期(上期)連結決算によると、流通総額は前年同期比14.0%増の2738億円だった。
売上高にあたる営業収益は同11.9%増の103億3000万円。売上高と流通額は共に上期の業績予想を上回った。
流通総額の拡大を目的に営業体制とシステム開発投資を強化したため、人件費・業務委託費の増加で営業損益は6億500万円の赤字(前年同期は3900万円の営業黒字)。計画した範囲での投資にとどまったため、期初計画の6億7600万円の営業赤字から7100万円縮小した。
注力事業と位置付けている「atone」について、ECカートとの連携は「狙っていきやすい市場」と説明、今期に連携するECカートの流通額は5500億円に達する。EC事業者にシステム開発不要で「atone」を利用できる環境を提供することで、「atone」導入企業の拡大につなげていく。
「atone」ユーザー向けのショッピング情報を集めたポータルサイト「atone shops」を10月に開設。「送客機能を持つ後払い決済」としてEC事業者に「atone」を導入する動機を提供している。ネットプロテクションズは「ユーザーが集まるから加盟店も増える」というサイクルが回りやすいと説明している。
「atone shops」とは?
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