ネットプロテクションズの後払い決済「atone」の新サービス「atoneプラス」とは? ポイント還元率UP、コンビニ決済手数料無料化など
ネットプロテクションズは2024年冬、後払い決済サービス「atone(アトネ)プラス」の提供を始める。「atoneプラス」は、「atone」の機能に加え、ポイント還元率のアップ、コンビニ払いの請求手数料無料化、分割払いを選択できる。
ポイント還元率アップ、コンビニ払いの請求手数料無料、分割払い選択などが特徴の「atoneプラス」は、「atone」利用者のニーズに応えるため開発したという。
「atoneプラス」は「atone」と同様に会員制。「atone」は無料だが、「atoneプラス」は月額300円の会費がかかる。メディア向けの発表会で、柴田紳社長は「atoneプラス」の会費については次のように説明した。
月額300円の会費は、エンドユーザーには手頃な価格として響くはず。後払い決済のユーザーは従来、コンビニで1回あたり200円ほどの手数料を払ってでも後払い決済を利用してきた人だからだ。
常時1.5%を還元するポイント還元率は、業界最高水準を自負。また、「atoneプラス」会員は分割回数3回までの分割払いができるようになる。
「atoneプラス」の上限金額は30万円。「atone」の上限額は基準が5万円のため、「atoneプラス」会員は高価格帯の商品・サービス購入がしやすくなる。「atoneプラス」対象市場は生活家電、PC機器、家具、インテリア、旅行サービスなど。
「atoneプラス」を機に、高価格帯の商材を扱う業種・業態にもネットプロテクションズの後払い決済サービスがようやく入っていける。(柴田氏)
「atoneプラス」は、大手ECモール、ECサイト、コンビニなど約110万店舗で利用できる。ネットプロテクションズは、3年後に「atoneプラス」会員数100万人をめざす。従来の後払いサービスの対象市場だけでなく、BtoC市場で幅広いシェア拡大を見込む。
ほかの決済サービスと比較しても、市場での競争力が非常に高いサービス。「atoneプラス」の会員数100万人は、十分に達成できる数値として期待を持っている。(柴田氏)
コロナ禍を経て、近年はキャッシュレス決済の利用が拡大。国内の後払い決済(BNPL)市場は、2027年には2.4兆円に達すると予想されている。