今後のECの成長ポイントは、新たな流通の世界観の構築が重要テーマ/トランスコスモス
コールセンター、デジタルマーケティングなどのトランスコスモスは、メーカーや小売業などさまざまな企業のECに関する業務の支援を手がけている。そんなトランスコスモスのECに携わる部署、ECワンストップサービス本部のトップは、2015年のEC事業者は“運営マネジメント”の力が問われるようになると予想する。
CtoCの拡大で比較・検討がユーザー検討プロセスの定番になる
――2015年のEC市場は前年(2014年)と比べてどのような環境になると考えていますか?
2014年同様、市場が大きく伸びると予測しています。国内においては、事業者数、商品数が圧倒的に増えると思います。特にCtoCサービスの拡大による商品比較・検討が“ユーザー検討プロセスの定番”になると予想しています。
これにより運営者は、よりパーソナライズ、レコメンド、コンテンツ、分析を駆使した運営マネジメントが問われることになると思います。
また、日本商品を海外へ販売、日本にない商品を海外ECで購入するというグローバルEC(越境EC)市場が飛躍的に伸びると思います。
――今後、成長を持続していくためにはどんなことが必要だと考えますか?
いままでのECは、リアルで販売されていた商品をEC化するというオーダーチャネルの変更およびポイントなど、購買プロセスの付加価値が主流でした。
今後は、ECでしか買えない商品、差別化されたサービスなど、ECで購買する理由や新たな流通の世界観の構築が重要なテーマになってくると思います。
――2015年、貴社ではどのようなことに取り組みますか?
クライアント企業のEC事業戦略およびブランド戦略に基づき、ECサイト構築・運用からフルフィルメント(入荷・ピッキング・梱包・出荷)、カスタマーケア、Webプロモーション、分析までEC事業に必要な各種機能をワンストップで提供する「グローバルECワンストップサービス」をさらに推進していきます。
ECワンストップサービスメニューの拡充、対応エリアの拡大をはかり、日本企業のみならず、欧米、中国、韓国、ASEANでEC事業を展開するクライアント企業のグローバルEC展開を支援させていただきます。
- 企業名:トランスコスモス株式会社
- 回答者:理事 ECワンストップサービス本部本部長 兼澤伸二氏
- 主なサービス:グローバルECワンストップサービス