オイラ大地がキッチンレス社食運営のノンピを買収、グループ内のBtoBサブスク事業を強化

オイシックス・ラ・大地は、食材調達や配送の効率化、ミールキットメニューの社食提供、業務用ミールキットによる作業効率化などを見込む

松原 沙甫[執筆]

2024年2月6日 9:00

オイシックス・ラ・大地は1月31日、社内カフェテリアの企画・運営を手がけるノンピの株式約51%を取得して連結子会社化した。BtoBのサブスク事業を強化する。

ノンピはキッチンレスの社員食堂事業、法人向けのフードデリバリー、ケータリングサービス事業を展開している。オイシックス・ラ・大地はノンピを子会社化することで、自社のBtoBサブスクリプション事業の拡大に向けてグループ間の連携を強化。食材の調達や配送の効率化、ミールキットメニューの社食提供、業務用ミールキットの作業効率などを見込む。

オイシックス・ラ・大地は社内カフェテリアの企画・運営を手がけるノンピの株式約51%を取得して連結子会社化。BtoBのサブスク事業を強化
ノンピ買収のシナジーについて

1月に子会社化したシダックスの給食事業においても連携。ノンピ、シダックス間での案件共有、ノウハウの活用による社食事業の売上拡大、業務用ミールキットの活用による製造コストと人件費の低減などにもつなげる。

さらに、オイシックス・ラ・大地の子会社でケータリング事業を運営するCRAZY KITCHEN(クレイジー・キッチン)とも協業。グループ全体の事業成長を見越した相乗効果を見込む。

社員食堂の多くは現地調理型が主流。市場規模は約1兆2000億円だが、前年比で減少しているという。その理由は、キッチンの有無や食材の品質管理などで導入ハードルが高いことがあげられる。一方、アフターコロナにおいて福利厚生やコミュニケーションの場として社員食堂を見直す動きがあり、社食導入を検討する企業が増えている。

ノンピは社食導入時にキッチン施設がなくても社食を提供できるキッチンレス社食を提供。イニシャルコストを抑えられるほか、社食導入企業のニーズに合わせた運営形態の企画提案ができることから、多くの企業で採用されている。

社内カフェテリアの企画・運営を手がけるノンピのビジネスモデルについて
ノンピのビジネスモデルについて

 

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