レビューの違反チェックにかける業務時間とチェック件数を7割減したZOZOのAI活用法とは?

ZOZOは2023年6月下旬から2024年3月末までの約9か月間で、社内各部署からのニーズから23個のツールを独自開発。レビューの違反チェックを行う「アイテムレビューパトロール」はその1つ。

松原 沙甫[執筆]

2024年9月3日 8:30

ZOZOはユーザーが投稿した「ZOZOTOWN」のレビューに対し、生成AIを活用してガイドライン違反を検出する独自ツール「アイテムレビューパトロール」を自社開発、4月からの運用で担当者のガイドライン違反チェックにかける業務時間を導入時と比べて67.7%減、チェック件数を同68.5%減を実現したという。

「アイテムレビューパトロール」は、ユーザーのアイテムレビュー投稿をAIがパトロールし、「ZOZOTOWN」のレビューガイドラインに基づいて違反レビューを自動で検出する大規模言語モデル採用の自社開発ツール。

大規模言語モデル特有の不確実性に対応するため、検出されたレビューを担当者が目視で確認することを想定して開発した。

ツール導入以前は、担当者が違反となるレビューの有無を目視でチェックしていた。ツール導入後は、ガイドライン違反の可能性が高いと判断されたレビューのみをチェックすればよくなり、生産性が向上した。

4月の導入以降の4か月間運用により、担当者のガイドライン違反チェックにかける業務時間は導入時比67.7%減、チェック件数は同68.5%減につながった。

今後もZOZOグループは、生成AIを含むAIの業務および事業への活用を進めていく。

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