アマゾンジャパン、過密地域での配送にリヤカー付き電動アシスト自転車の新モデルを導入

アマゾンでは2023年からラストワンマイル配送にリヤカー付き電動アシスト自転車を導入。33都道府県で数百台導入されており、毎月稼働台数は増えている。今回新モデルを導入しモーターやバッテリー、ブレーキの性能などを向上させた。

鳥栖 剛[執筆]

2024年10月15日 7:00

アマゾンジャパンは10月10日、日本で導入するリヤカー付き電動アシスト自転車の新モデルを発表した。モーターやバッテリー、ブレーキの性能などを向上させた。

リヤカー付き電動アシスト自転車は、Amazonの商品を配達するデリバリーサービスパートナー(DSP)が自動車での通行が難しい狭い路地、過密地域で安全・便利な配達を実現するため日本で独自開発したもの。

アマゾンジャパン リヤカー付き電動アシスト自転車の新モデル
リヤカー付き電動アシスト自転車の新モデル

リヤカー付き電動アシスト自転車は2023年から運用開始し、現在は33都道府県で数百台導入されている。毎月稼働台数は増えており今後も拡大させる。自転車のため運転免許証を保有していなくても活用でき、温室効果ガスの排出量が少ない配達ができるという特徴もある。

今回、DSPからのフィードバックからリヤカー付き電動アシスト自転車を改良。新モデルでは強力なモーターを搭載し、漕ぎ出しを簡単にし軽い力でスムーズに加速できるようにした。坂道走行も楽になるという。バッテリー性能も向上させ、1回の充電による走行距離を約30%伸ばした。

安全面でも、フレームを硬度の高い素材を採用することで耐荷重を高めた。駐輪時の横転しないようスタンドも再設計した。ディスクブレーキを採用し、ブレーキ性能も強化。安全な運転をサポートするという。

アマゾンジャパンのアマゾンロジスティクス代表のアヴァニシュ・ナライン・シング氏は「電動アシスト自転車による配達は、経験の有無にかかわらずより多くの人が配達できるようになる。配送ネットワークの脱炭素化にも寄与する、未来のラストワンマイル配送を支える重要なもの」とコメントしている。

なお今回の取り組みは、Amazonが日本国内でラストワンマイル配送とドライバーの働き方に関わる施策の拡大に向けて行う250億円の追加投資の一環となる。

この記事をシェアしてほしいタヌ!

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る

企画広告も役立つ情報バッチリ! Sponsored

「声のする方に、進化する。」会社全体最適を目標とするワークマンの「補完型EC」 が実践する「レビューマーケティング3.0」とは? 12月17日 7:00 「所有から利用へ」の潮流をAIで勝ち抜く。事例で学ぶレンタル・リユースビジネスの成功法則とEC構築術 12月16日 7:00 「サムソナイト」「グレゴリー」のEC改善事例。CVR改善+購入完了率が最大45%増の成果をあげたアプローチとは 11月12日 7:00 スマホゲーム「モンスト」ファンがお得にアイテムを購入できる「モンストWebショップ」はなぜ「Amazon Pay」を選んだのか。導入効果+UI/UX向上に向けた取り組みを聞いた 10月30日 7:00 アンドエスティが「3Dセキュア2.0」の超効率的運用に成功したワケ。オーソリ承認率大幅改善、売上アップにつながった不正対策アプローチとは? 10月28日 7:00 EC業界で市場価値を最大化する――「全体を見渡せる人材」になるためのキャリア設計 10月27日 7:00 転売ヤーが引き起こすEC市場の混乱に立ち向かう! Shopifyパートナー・フラッグシップが提案する最新対策 9月29日 8:00 14か月で累計売上30億円超え。 韓国のネイルブランド「ohora」の急成長を支えたEC戦略とは 9月22日 8:00 生成AI検索が変える消費者の購買行動。UGC活用でサイト流入を最大化する 9月10日 8:00 ほしい商品が見つからないイライラを解消し、CVRを向上! 検索機能強化と顧客満足度アップを実現するBtoB-ECサイト改善のポイントとは? 9月9日 7:00