鳥栖 剛[執筆] 11/14 8:30

アリババグループは11月12日、中国で毎年実施しているネット通販の買い物の祭典「独身の日」(W11、ダブルイレブン)における2024年の「淘宝(タオバオ)国際」「天猫国際(Tmall Global)」での成果を発表した。

それによると購入者数は過去最高となり、総取扱高(GMV)は「堅調な推移」だったという。購入者数とGMVについてそれぞれの実数は明かしていない。

2024年の「独身の日」は10月14日から11月11日までの約1か月間実施。アリババグループによると、2024年の「独身の日」にGMV1億元(1元21円で換算すると日本円ベースで21億円)を超えたブランドは589で、2023年の402ブランドから大きく増えた。加えてApple、ハイアール、シャオミ、Nikeなど45ブランドはGMV10億元を突破したという。

11月11日の午前0時時点でアパレルブランド66社、美容ブランド79社、家電ブランド34社がGMV1億元を突破。中国政府の補助金やプラットフォーム割引によって家電・家具が好調だったほか、ミレニアル世代やZ世代のバイヤーによりコレクター向け玩具やスポーツ・アウトドアといった新興カテゴリーも成長した。

そのほかのトピックとして、アリババグループの有料会員プログラム「88VIP」会員の購買動向についても言及。11月11日の午前0時時点で「88VIP」会員による注文数は前年比で50%以上増加した。「88VIP」会員数は4200万人。月平均で25日間タオバオのアプリにアクセスしており、年間購入額は非会員の9倍に上る。

AI活用による出店社の業務効率向上についても触れた。生成AIによるサポートを400万の出店社が活用、1 億点を超える画像・動画・テキストが生成され、出店者のマーケティング費用の削減に貢献したとしている。またAIマーケティングツール「Quanzhantui」により、約29万の出店者が商品160万点以上の売上増加に貢献したという。

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