松原 沙甫[執筆] 7:00

LINEヤフーは12月19日、越境ECなどを手がけるBEENOS(ビーノス)を買収すると発表した。2025年2月末をめどに株式公開買付(TOB)を実施、BEENOSの全株式を取得して完全子会社化する。買収価格は約540億円。

LINEヤフーはBEENOSを完全子会社化することで、越境ECを中心とした新事業を強化する。越境EC市場におけるBEENOSのノウハウや知見を取り入れ、共同マーケティング活動を展開。BEENOSの越境ECの代理購入サービス「Buyee(バイイー)」などのサービス、LINEヤフーのEC事業など各サービスの間でさまざまなシナジー効果が見込めると判断した。

LINEヤフーが提供する各ECサービスを通じて、海外でニーズが高い国内商品の販路を拡大。タイなど東アジアの一部で高い利用率を有する「LINE」アプリと連携して海外ユーザーへアプローチ、顧客層の拡大を図る。

LINEヤフーが提供する各サービスと、BEENOSのエンターテインメント事業との連携も検討していく。

BEENOSは子会社18社、関連会社3社で構成。EC事業、インキュベーション事業を主に手がける。EC事業のメインはグローバルコマースとエンターテインメント。子会社のtensoが「Buyee」のほか、海外居住者向けに日本の商品を海外発送代行(転送)するサービス「tenso」を手がける。子会社のBEENOS Entertainmentではエンターテインメント業界向けに特化したECプラットフォーム「Groobee(グルービー)」、日本のアーティストグループの公式グッズECを運営している。

TOBについて、BEENOSはLINEヤフーへの株式譲渡について賛成の意を表明。「Buyee」とLINEヤフーの包括する各種ECサービスとの強固な連携などを通じて、海外からの需要取り込みによる市場拡大、日本企業の海外進出支援で相乗効果が見込めると判断した。

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