ワールド、AIファッションプラットフォームのOpenFashionを完全子会社化
ワールドは、持分法適用関連会社でAIファッションプラットフォームを提供するOpenFashion(オープンファッション)の全株式を取得し、2月28日付で完全子会社化すると発表した。
OpenFashionはファッションに特化した生成AI活用支援サービス「MaisonAI(メゾンエーアイ)」を提供するファッションテック企業。市場ニーズに応じた機動的なシステム開発力、AIなど先端技術のエンジニアを含むスタッフなどを有している。
OpenFashion株式の追加取得により、ワールドグループ傘下でECサイトの構築や運営支援などを行うファッション・コ・ラボとのシナジーを見込む。
ワールドは顧客のニーズに応じたデジタルサービスの提供だけにとどまらず、他のファッション企業や親和性ある異業種企業にも、OpenFashionのサービスをデジタルプラットフォームとして提供することも構想している。中長期ビジョンに掲げる「世界に唯一無二のファッション・エコシステム」の構築をめざす。
OpenFashionが提供する生成AI支援ツール「MaisonAI」は今後、新会社のAuthenticAI(オーセンティックエーアイ)に事業を分割する。AuthenticAIは、生成AI市場において自由度の高い経営、資金調達を図るためにワールドグループの連結対象外として設立する新会社。ファッション業界だけでなく、「MaisonAI」の成長を加速させる。
OpenFashion(旧社名オムニス)は2014年、デジタルベンチャーとして設立し、Webサイトを通じてユーズド(古着)衣料の買い取り・販売サービスを開始。サブスクリプション型ファッションレンタルサービスの提供も手がけるようになり、2018年3月にワールドの持分法適用関連会社となった。
その後、生成AI市場の急速な拡大を背景に「MaisonAI」を開発。2023年7月には社名をOpenFashionに変更している。