大嶋 喜子[執筆] 7:30

エアークローゼットは、月額制ファッションレンタルサービス「airCloset(エアークローゼット)」に新品アイテムの購入機能を追加した。利用者はレンタルサービスを通して実際に洋服を着用した上で、新品アイテムを購入できる。

「airCloset」では従前から、利用者がレンタルで実際に着用しながら、気に入った洋服を購入できるサービスを提供している。新機能は、利用者が現在レンタルしている商品だけでなく、過去にレンタルした商品も新品を購入できる仕様で、「気に入ったアイテムは新品でも購入したい」という顧客の声に応えて追加した。

「airCloset」の利用者が購入可能なアイテム
「airCloset」の利用者が購入可能なアイテム

「airCloset」の利用者はレンタルで洋服を試した後に購入できるため、衝動買いやサイズとデザインのミスマッチを防ぎ、必要かどうかを見極めた納得感のある買い物ができる。

新機能は、エアークローゼットが2023年にサービス提供を終了した提案型ファッションEC「airCloset Fitting」で提供していた「気に入った洋服の新品を購入する」という体験を、「airCloset」の新機能の追加で引き継いだ形。レンタルで洋服との出会いを創出し、気に入ったアイテムを新品で購入することで、1着の洋服をより長く大切に楽しめる体験を提供する。

2025年6月期売上高は48億円超を見込む

エアークローゼットの2024年6月期連結業績は、売上高が42億1600万円(前期比12.7%増)だった。営業損失は3500万円(前期は1億8800万円の損失)。

2025年6月期の連結業績は、売上高は前期比14.3%増の48億1800万円、営業利益は3200万円を計画している。

エアークローゼットの2024年6月期実績と2025年6月期の計画。「mall事業」は、商品を自宅でレンタル利用してから購入できるメーカー公認の月額制レンタルサービス「airCloset Mall(エアクロモール)」(画像はエアークローゼットのIR資料から追加)
エアークローゼットの2024年6月期実績と2025年6月期の計画。「mall事業」は、商品を自宅でレンタル利用してから購入できるメーカー公認の月額制レンタルサービス「airCloset Mall(エアクロモール)」(画像はエアークローゼットのIR資料から追加)

エアークローゼットのサステナブルの取り組み

エアークローゼットは洋服のサステナビリティ・循環型のサイクルを意味するサーキュラーファッションを推進している。

通常のアパレル商品の販売モデルである「すべての衣服をユーザーが保有し、使用後は可燃ごみとして廃棄する」フローと、「airCloset」で衣服のレンタル(シェアリング)を行う」フローを比較したところ、「airCloset」ではこれまでにCO2排出削減19%と廃棄物排出抑制27%の効果が推計されている。

現在はシェアリングモデルのファッションレンタルサービスの運営に加えて、レンタル提供を終了した洋服を販売する「エコセール」、アパレル販売員が制服として利用した商品を再活用する「アパレル販売員向け衣服シェアリング」などを運営している。自社で取り扱うすべての洋服は、焼却・埋め立て処分しない、衣服の廃棄ゼロを推進している。

エアークローゼットが実施しているサステナブルな取り組み
エアークローゼットが実施しているサステナブルな取り組み
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