商業施設への常設出店をデジタルでサポート・マッチングするサービスをカウンターワークスがスタート

COUNTERWORKSは商業施設への常設出店に特化したメディア「ショップカウンター常設」のβ版をリリースした。

鳥栖 剛[執筆]

9月19日 8:30

ポップアップストアのマーケットプレイス「ショップカウンター」の運営などを手がけるCOUNTERWORKSは9月12日、商業施設への常設出店に特化したメディア「ショップカウンター常設」のβ版をリリースした。

イオンモールやマルイなど全国の集客力の高い商業施設の常設区画情報を300拠点に渡って掲載。これまで限られた人脈や情報源でしか得られなかった一等地への出店機会を「誰もがアクセスできる」状態にするという。

既に1000施設以上で導入されている商業施設向けリーシングDXシステム「ショップカウンター エンタープライズ」とネットワークを連携し、一般公開前の未公開物件や先行出店情報をいち早く提供する。

出店希望者は出店希望時期や条件を登録するだけで、検討中であっても関心表明ができる。施設側はこれにより潜在ニーズを把握し、出店打診に活用できる。

出店希望者が条件から施設を検索できるだけでなく、施設側から「スカウト」できる仕組みも実装。商業施設とブランドの双方向のマッチングを支援する。

ポップアップストアのマーケットプレイス「ショップカウンター」の運営などを手がけアルCOUNTERWORKSは9月12日、商業施設への常設出店に特化したメディア「ショップカウンター常設」のβ版をリリース
「ショップカウンター常設」β版の画面イメージ

商業施設への短期出店を支援するプラットフォーム「ショップカウンター」では、累計約8万社のテナントと2万6000件以上のスペースを掲載し、これまでに約7.7万件の成約を実現してきた。そのなかで、「常設出店への強いニーズ」と「出店しにくい構造的な障壁」があるという。登録テナント向けに実施した調査では、常設店舗への出店を希望する割合は約5割にのぼる一方、実現を妨げているのは「費用」ではなく「情報の不足」や「業務の不透明さ」だった。

出店希望者の多くは「出店ルールが見えない」「手続きが煩雑」「担当者とつながれない」といった理由から、ECやポップアップで実績を積んだ中小ブランドほど、商業施設の常設区画にはアクセスできていない実態があったという。

一方、商業施設側におけるテナント探しのプロセスは属人的でプッシュ型のケースが多く、新たな出店者との出会いが限定的になっているという課題が顕在化している。こういったミスマッチを解消するため、カウンターワークスは常設出店のマッチングを手がける「ショップカウンター常設」β版を開発した。

今後は施設の魅力を深く伝える専用ページの拡充や、出店希望者に向けたナレッジコンテンツの発信、サポート機能の強化などを段階的に進めていく予定としている。

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