鳥栖 剛[執筆] 10/17 9:00

楽天グループは10月16日、「楽天市場」で20~70代の男女1000人を対象に実施した「おせちに関する意識調査」の結果を公表した。また、「楽天市場」における購買データから2026年のおせち市場の販売傾向も発表した。

2026年のおせちは約6割が「一部手作り・一部購入」、おせち選びの際は「味のおいしさ」「価格」「品目」を重視する傾向にあることがわかった。おせちを食べる人数は、「3~4人」が5割以上、次いで「1~2人」が約3割で、「好きなものだけ」や「少人数向け」のおせちに注目が集まっている。

おせちの準備方法

2026年の年始に予定しているおせちの準備方法は、「一部を手作りし、一部を購入する」が57.7%で最も多かった。次いで「すべて購入する」(39.6%)となり、「すべて手作りする」(10.2%)、「実家や親戚宅で用意されたものを食べる」(7.5%)を大きく上回った。

おせちは「一部を手作り、一部を購入」が最多

おせちの購入先は「スーパーマーケット」(56.1%)が最も多く、次いで「インターネット通販サイト(ECサイト)」(33.6%)、「百貨店」(28.8%)。おせちはすべてを購入に頼るのではなく一部でも手作りしたいと考えていること、おせちには何かしら手作りの品目を取り入れたいと考えている。

おせちの調達方法はECが33.6%

おせち選びで重視すること

おせちを選ぶ際または手作りする際に重視する点のトップ3は、「味のおいしさ」が69.9%でトップ。「価格の手頃さ」(52.6%)、「品目の豊富さ・バリエーション」(50.9%)と続いた。

おせちで重視するポイントは「味のおいしさ」がトップ

おせちを食べる人数

2026年のお正月におせちを食べる人数について聞いたところ、「3~4人」と回答した割外が56.1%と過半数を占めた。一方、「2人」と回答した割合は22.8%で、少人数世帯での喫食ニーズも一定数存在している。

おせちを食べる人数は「3〜4人」がトップ

また、おせちは「家族」と一緒に食べると回答した割合は88.2%に達した。現在も年始の家族だんらんの中心にあることがわかった。

おせちを一緒に食べるのは「家族」が約9割

「少人数向け」おせちに注目

「どんなおせちがあったら食べてみたいか」という質問では、「好きなものだけが入ったおせち」が24.1%、「少人数向け(1~2人前)おせち」が23.5%。「定番王道おせち」も20.4%だった。個々の好みやライフスタイルに合わせたおせちへの潜在的なニーズが明らかになった。

「少人数向けおせち」に注目

「楽天市場」における2026年おせちの販売傾向

「楽天市場」における2026年おせちの販売傾向は、例年通り大人数向け(3~4人以上)需要が高い傾向にある。ただ、少人数(1~2人)で食べきれるサイズの「少人数おせち」も需要が拡大しているという。

食べきりサイズである少人数用おせちの流通総額は、特に高齢化や少人数世帯の増加を背景に、2025年7~8月は前年同期比で約1.5倍に増加。また、本格的なおせちをECで購入する前に味や品質を確認したいというユーザーのニーズに対応する商品として、通常のおせちのうち一部を詰め合わせたミニサイズの「おためしおせち」を「楽天市場」はそろえているという。

近年は、スイーツや肉など好きなものだけが入った「パーソナルおせち」への注目も高まっているという。「スイーツおせち」は、2025年7~8月の流通総額が前年同期比で約1.2倍に伸長している。そのほか、「楽天市場」では特定の素材だけを集めた「肉だけおせち」「キャラクターおせち」など、ユーザーの多様なニーズに対応したニッチなおせちも取りそろえている。

調査概要

  • 調査対象: 全国20歳~70歳の男女1000人
  • 調査期間: 2025年10月2日(木)
  • 調査方法: 「Freeasy」によるインターネット調査
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