ビックカメラ単体の2025年8月期EC売上は589億円で9%増、4年後に860億円まで拡大する計画
ビックカメラの2025年8月期における単体のEC売上高は9.0%増の589億円だった。中期経営計画では2029年8月期に860億円の達成を掲げている。
中計の目標達成に向けて、①送料無料化②ECサイト刷新③ラストワンマイル――の取り組みを強化する。

2024年9月に送料をビックカメラが負担する“送料無料”を導入、新規顧客とリピート顧客の拡大を推進。2025年8月期の新規顧客数は前期比54%増だった。顧客全体の平均購入回数は同0.23回増、顧客数は同40%増になったという。
ECサイト刷新は利便性の高いサイトの追求として、定期購入の実装によるリピート顧客拡大をめざすほか、サイト基盤強化による安定性の向上を図る。品ぞろえは、2023年8月期と比べ約2倍となる商品ラインナップをめざす。また外部連携強化により商品群の拡充を加速させるとしている。
ラストワンマイルは自社便網の取り組み強化・サービスレベル向上を進める。当日配送を東京23区全域、都下の一部まで拡大する。
ビックカメラ全体の2025年8月期における単体売上高は前期比4.9%増の4722億2200万円だった。営業利益は45.8%増の94億7600万円、経常利益は27.6%増の146億3600万円、当期純利益は76.3%増の108億3000万円だった。ビックカメラ本サイト、Amazon、楽天ビック(卸売)のEC領域が前期比で63億円増となるなど増収に貢献した。

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