「無印良品」を展開する良品計画は12月1日、10月19日21時から停止していた公式ECサイト「無印良品ネットストア」で一部商品の受注および出荷業務を再開したと発表した。
「無印良品ネットストア」は、アスクルのグループ会社で3PL事業を手がけるASKUL LOGISTに物流業務を委託していたが、アスクルがランサムウェア感染の被害を受けた影響で受注を停止。その後、良品計画は関係各所と連携し、情報セキュリティ体制の見直しや安全性の確認を進めるなど、業務再開に向けた準備を整えてきたという。
12月1日から、大型家具やネットストア内の産地直送ページ「諸国良品」などの受注・出荷業務と、「月額定額サービス」の申し込みを再開した。再開したのはキャリーケースやマットレスなどのベッド用品の大型商品、冷凍食品など6カテゴリ。
「無印良品ネットストア」の販売再開対象商品ページによると対象は1822品目。また、ネットストア停止に伴い店舗で一部サービスを停止していたが、大型家具の商品取り寄せや注文受付も同日から再開した。なお、全商品の受注・出荷再開は12月中旬を予定している。
アスクルは10月19日、ランサムウェア攻撃によるシステム障害を確認。WMS(倉庫管理システム)で制御する物流センターの入出荷業務が停止し、「ASKUL」「ソロエルアリーナ」「LOHACO」の受注を中断。ASKUL LOGISTが請け負う3PL業務も停止し、良品計画もこの影響を受けた。また、良品計画は11月14日今回の件に関連して顧客情報が外部に流出した可能性があると公表している。
- この記事のキーワード