「tmall」では変わったアイテムが販売されている。中国で人気を集める変り種商品とは
日本では一時期、ペットなどのネット販売について物議を醸したが、中国のECも負けてはいない。中国の場合、ネットでのペット販売は禁止されているが、今回は、日本のモールではあまり販売されていない“変わり種商品”をご紹介したいと思う。(※すベて天猫「tmall」内での販売)
自動車は頭金で掲載、その後販売店に誘導
こちらのキャプチャーを見てほしい。
アメリカの自動車メーカー「BUICK」は、なんと1か月で数百件も車を販売している(他社メーカーでは数千件も!)。といっても、実は仮の頭金が500元(約1万円)で、その後近くの販売店で正式な頭金と販売金額を提示してもらう仕組みだ。
なぜ、わざわざネットで予約するのか?今回はチャットでいろいろと質問をしてみた。
販売店の立場からは、接点を持ったユーザーの数%でも購入につながるのであれば、こうした取り組みを行う価値がある施策だろう。独自ドメインではなく、モールでその手法ができるのは費用対効果が高いかもしれない。
海外からロブスターを空輸。中国ECもついにここまで発展した
こちらは生きたロブスターを販売している。
約2000円で月間1万2000件も売れている。いろいろと気になるのでこちらもチャットで聞いてみた。
サイト上にはその他、サイズ感(機種が特定された携帯電話と比較)や詳細な物流フローなどが記載されている。頼んでみたいと思うくらい、しっかりと対応してくれた。
保険はすでに月15万件の申し込み
なんとモール内で保険も販売されている。その保険のなかで一番売れているのは自動車保険だった。
日本でも、独自ドメインのサイトでは、一部見積もり、決済まで可能なサイトもあるが、中国ではモール内で、見積もり、決済まで完了できる。
月15万件の申し込みがあり、年間約1万2000円からの商品を販売。オペレーションは日本とほぼ変わらない。ただ、現状中国ではまだ保険加入自体の概念がまだ発展途上で、これから間違いなく大きなマーケットだ。今後の動向が楽しみである。
以上今回は中国の「変わり種商品」をご紹介したが、今後もあっと驚くような商品がでてくるに違いない。