日本では一時期、ペットなどのネット販売について物議を醸したが、中国のECも負けてはいない。中国の場合、ネットでのペット販売は禁止されているが、今回は、日本のモールではあまり販売されていない“変わり種商品”をご紹介したいと思う。(※すベて天猫「tmall」内での販売)

自動車は頭金で掲載、その後販売店に誘導

こちらのキャプチャーを見てほしい。

アメリカの自動車メーカー「BUICK」は、なんと1か月で数百件も車を販売している(他社メーカーでは数千件も!)。といっても、実は仮の頭金が500元(約1万円)で、その後近くの販売店で正式な頭金と販売金額を提示してもらう仕組みだ。

なぜ、わざわざネットで予約するのか?今回はチャットでいろいろと質問をしてみた。

Q.1「ここで予約したら、直接販売店にいく場合とどのように違うの?」
A.1 「ネット予約専用のキャンペーン商品セット(自動車周辺雑貨)があり、それが無料でもらえます。販売店もキャンペーン商品セットがあるので、2つもらえてお得ですよ!」
A.2「近くの販売店を確認して、後日担当より連絡いたします。若干ですが、直接来店した場合よりも値引できるんです。」
具体的にいくらくらい安くなるのか聞いてみたが、販売店が決めているらしく、答えてもらえなかった。
Q.2「でも高額な買い物だし、買わないかもしれないんだけど、払った500元はどうなるの?」
A.1「ご安心ください。その場合は返金させていただきます」

販売店の立場からは、接点を持ったユーザーの数%でも購入につながるのであれば、こうした取り組みを行う価値がある施策だろう。独自ドメインではなく、モールでその手法ができるのは費用対効果が高いかもしれない。

海外からロブスターを空輸。中国ECもついにここまで発展した

こちらは生きたロブスターを販売している。

約2000円で月間1万2000件も売れている。いろいろと気になるのでこちらもチャットで聞いてみた。

Q.1「獲れてからどれくらいで中国国内に届くの?」
A.1「カナダで朝獲れたロブスターを12時間かけて中国まで空輸しています。その後、中国国内の水槽に入れ替え、随時出荷をしています」
Q.2「中国国内から出荷してどれくらいで家まで届くの?」
A.2「48時間以内にご自宅にお届けします」
Q.3「生でも食べれます?」
A.3「はい、生きた状態でお届けします。ただし、お腹に自信がない方はお勧めしていません。また生きているので怪我などには十分お気を付け下さい」
Q.4「どのような箱に入っていますか?」
A.4「発砲スチロールに保冷剤を詰めた状態で出荷します」
Q.5「もし死んでいたら?」
A.5「その場合は全額返金いたします」

サイト上にはその他、サイズ感(機種が特定された携帯電話と比較)や詳細な物流フローなどが記載されている。頼んでみたいと思うくらい、しっかりと対応してくれた。

保険はすでに月15万件の申し込み

なんとモール内で保険も販売されている。その保険のなかで一番売れているのは自動車保険だった。

日本でも、独自ドメインのサイトでは、一部見積もり、決済まで可能なサイトもあるが、中国ではモール内で、見積もり、決済まで完了できる。

月15万件の申し込みがあり、年間約1万2000円からの商品を販売。オペレーションは日本とほぼ変わらない。ただ、現状中国ではまだ保険加入自体の概念がまだ発展途上で、これから間違いなく大きなマーケットだ。今後の動向が楽しみである。

以上今回は中国の「変わり種商品」をご紹介したが、今後もあっと驚くような商品がでてくるに違いない。

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高岡 正人

株式会社エフカフェ 取締役

1975年生まれ。立命館大学政策科学部卒。コンサルティングファームにて企業変革コンサルティングを経て、2005年有限会社フリースタイルカフェ(現エフカフェ)の創業に参画。取締役に就任。

日本、中国、ASEANでネット通販事業に特化したコンサルティング、運営支援を行い、1カ月の半分を中国・上海で過ごす。

銀行等での講演多数。また日経ネットマーケティング等で執筆。最近では銀行等の海外支援事業部と連携し、日本からアジアへのネット通販進出を支援している。

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