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2015年度版の中国ネット通販(BtoC)報告書が北京のコンサルティング企業Analysysから発表されました。経済産業省の「電子商取引に関する市場調査」(2016年5月発表)との比較、商品ジャンルごとのシェアの変化などをお伝えします。

中国がマーケット規模、EC化率ともに世界を牽引!

2015年度の中国のEC市場(BtoC)の概要をまとめると、

2015年度中国の市場規模(BtoC):約30兆円(1元=15円換算、以下同)
成長率:33.9%
EC化比率:12.74%


※2014年度中国の市場規模(BtoC):約20.5兆円
※成長率:65.4%
※EC化比率:10.91%

日本の市場規模と比較するとどうでしょうか?

2015年度日本の市場規模(BtoC):約13.8兆円
成長率:7.6%
EC化比率:4.75%

中国の2015年度における成長率が前年に比べ31.5ポイントも鈍化していますが、それでも日本と比べると高い成長を維持しています。

2012年までは日本の市場規模が中国よりも大きかったのですが、2013年についに追い抜かれています。

EC化率も、日本が6年間で1.88ポイントの拡大(2.84% → 4.75%)に対して、中国は6年間で9.26ポイントの増加(3.48% → 12.74%)と、日本よりもEC化が進んでいます。

この伸びのスピードの速さは何を意味するのでしょうか。

私が考えているのは、中国では日本よりもECへの親和性が高く、今後よりネット通販の分野が成長し続け、いずれは小売の事業構造を変えるまでに中国が世界の中で率引していくのではないかというシナリオです。

全体シェアでは京東が拡大、一方、家電製品は天猫が京東を抜いて1位に

次に中国国内のマーケットのシェアを見てみましょう。

全体シェア

まず、中国EC市場(BtoC)全体に対するシェアは次の通り。

  • 天猫:56.8%
  • 京東:22.4%

天猫のシェアは昨年からほぼ推移しているのですが京東が18%からシェアを伸ばしています。中国でより2強化が進行しており、マーケットの独占率が2社へ移行していることを意味します。

アパレルEC市場のシェア

次に、アパレルジャンルにおける、ECサイトのシェアを見てみると

  • 天猫:73.5%
  • 京東:9.4%

です。実はあまり知られていないのですが、アパレルジャンルは天猫の一人勝ちです。

もちろんどの国においてもECにおいてアパレルのシェアは高いのですが、特に中国の場合、タオバオ時代からアパレルジャンルで成長しているため、ユーザー、お店側ともに販売実績が高く、そのままネットへ移行していることが考えられます。

家電EC市場のシェア

家電製品もあまり日本では知られていないのですが、京東を抜いて天猫がマーケットシェア1位に躍り出ました。このジャンルだけは京東がシェアを獲得していただけに、今後の京東の動きがとても注目されます。

また家電量販店の実店舗で1位のシェアを誇る蘇寧電器(苏宁易购)が8%と成長を続けており、今後の動向が気になるところです。

マーケットをジャンルごとに見ることで今後の中国のECがどのように推移していくのか何らかの参考にしていただけたらと思います。

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高岡 正人

株式会社エフカフェ 取締役

1975年生まれ。立命館大学政策科学部卒。コンサルティングファームにて企業変革コンサルティングを経て、2005年有限会社フリースタイルカフェ(現エフカフェ)の創業に参画。取締役に就任。

日本、中国、ASEANでネット通販事業に特化したコンサルティング、運営支援を行い、1カ月の半分を中国・上海で過ごす。

銀行等での講演多数。また日経ネットマーケティング等で執筆。最近では銀行等の海外支援事業部と連携し、日本からアジアへのネット通販進出を支援している。

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